今回インプレするのはグラビティに新たに追加されると思われる『グラビティツアー98』です!
・カッチリした打感の中にしなやかさ
・フラットからスピンまで万能
・高い弾道が打ちやすい広いピッチ
・全体的に若干のシビアさはある
・ライバルはBLADE98 16×19
・良スペックの予感!
・発売は2025年1月頃の予定
ダブルス | ・・○・・ | シングルス |
ボレー | ・・・○・ | ストローク |
低弾道 | ・・・○・ | 高弾道 |
多彩さ | ・○・・・ | 安定性 |
柔らかい | ・・○・・ | 硬い |
スイートエリア 先端寄り | ・○・・・ | スイートエリア 手元寄り |
イージー | ・・・○・ | スパルタン |
弾道や回転の調整が非常にしやすく、多彩なプレーを展開しやすいのが最大のメリット。
先端寄りでスイートエリアが広くなっており、ストロークやサーブを大きなスイングで打ち込めるスペックになっています。
グラビティに98平方インチが追加!?
各種SNSで突如現れたこのHEAD GRAVITY TOUR98という新しいラケット。
これまで面100以上しかなかったグラビティシリーズに面98追加となれば、これまで食指が動かされなかったプレイヤーも黙っていられないはず。笑
幸いな事に知り合いのコーチがこのPR用ラケットを貸してくださったので、実際に1時間近く使ってみた感想をまとめてみました。
色んなプレイヤーに刺さりそうなスペック
フェイス サイズ | 98平方インチ |
重さ | 305グラム |
バランス | 320㎜ |
ストリング パターン | 16×19 |
デモ用のラケットにスペックが記載されており、フェイスサイズは98平方インチ、重量は305g、バランスは320㎜となっています。
フレーム厚の記載は無いみたいなんですが、見た目や触った感触から22㎜のフラットビームかと思われます。
なのでスペック的に近いのはBLADE98(16×19)やCX200、TF40 305(16×19)などになるかと思うのですが、意外とありそうでなかったところのスペックなのではないでしょうか。
フェイスのトップ寄り+ピッチが広い設計
ストリングパターンはMPが16×19だったのに対し、このグラビティツアー98では16×19に変更されています。
特にクロスのストリングピッチはかなり広めに設計されており、たわみや引っ掛かりが良さそうな雰囲気になってますね。
これまでのグラビティ同様、フェイスのど真ん中から少し上のところにボリュームがあり、特にスピン系の大きなスイングでパワーを発揮してくれそうな形状をしています。
スペックや全体の雰囲気を見ると、色んなプレイヤーに刺さりそうな予感のするラケットです。
バンパーは特殊な形状になっていて、プレステージのCAPグロメットを短く切ったような感じになっています。
打球感:カッチリした中にわずかなしなやかさ
今回は柔らかめのポリであるホークタッチが張られていたのですが、基本はカッチリした打球感となっています。
ダルさがなくシャープに力が伝わる感じはありつつも、その中にわずかなしなやかさも味わえるようなフレームになっていますね。
ライズテニスサービスさんの実測値だとRA63なのですが、数値から予想するよりは剛性感のあるフレームという印象でした。
剛性のあるフレーム+ストリングのたわみ
グラビティツアー98のフレーム自体は剛性感があってブレやパワーロスは少ないですね。
そこに広いピッチによってストリングのたわみや動きが大きくなっていることで、食いつきやホールド感を演出しているという感じですね。
インパクトでの手応えは若干重めですが、特に薄ラケ・ボックス系が好きな人は使いやすいと感じるレベルかと思います。
手応えはT-FIGHT300よりは少しだけ重め、TF40 290 v3よりは少し軽めといったところです。
性能:フラットからスピンまでオールラウンド
特にストロークではフラットからスピンまで幅広いショットで展開していくことが可能。
面を合わせて打つようなフラットではシャープにスピードが出ますし、スピン系は引っ掛かりの良さによって高めの弾道も無理なく作り出すことが出来ます。
面98の中でも屈指のオールラウンドなラケットと言えるのではないでしょうか。
トップ寄りで捉えると高弾道スピンが打ちやすい
フェイストップ寄りにボリュームがあるのに加えてストリングピッチも粗めになっているため、トップ寄りでボールを捉えると高めの弾道+多めのスピンのショットを打つ事が出来ました。
SW287の個体だったのですがフラットで突き刺す、スピンで崩す、そんな打ち分けがしやすくてバリエーションの広い攻めが可能ですね。
サーブでも同様の恩恵を感じられ、センターの速いサーブを意識させつつスライスやスピン系の変化で相手を惑わしましょう。
全体的に若干のシビアさはある
クセが無く使用感には概ね高評価ではあるものの、全体的に若干のシビアさは感じますね。
ストロークではフレームの剛性感があるがゆえに正確な面作りが必要ですし、ボレーやブロックリターンなどスイングが小さいショットでは相手の球威に押し込まれてしまいそうになる場面もありました。
パワーのポテンシャルはあるものの強力なアシストがあるというタイプのラケットではなく、しっかり捉える・しっかり振れるというのが求められるラケットにはなっています。
とは言え21~22mm前後のクラシカルなボックス系ラケットと比べれば明らかにパワーは有りますし、扱いやすさやスピン性能も十分。
昔から薄ラケを使ってた or 過剰な機能はいらない(けど少しだけ助けてほしい)という人には、これ以上ない使いやすさをもたらしてくれる1本になるかもしれません。
動画インプレはこちら
レッスンでの使用だったので打っているシーンは無いのですが、実際に使って感じた事について正直にお話しています。
グラビティのライバル筆頭として挙げられることもあるファントム100と比較。
98が追加された事でこのライバル関係はどう変化するのか、アドブロなりに考察してみました。
ライバル:BLADE98など
【面98+フラットビーム+305g】
・BLADE98 (16×19)
・TF40 305(16×19)
・CX200
・TR960 Control Tour
・WHITEOUT 305 など
スペック的に共通点が多いのは上記ラケットたちで、その中でも一番のライバルになりそうなのはBLADE98 16×19ですね。
どちらも薄ラケながらスピン系のショットも打ちやすく、しなやかさの中にパワーのあるブレード、カッチリした中に食いつきとスピード感のあるグラビティツアー98という感じですね。
次点でTF40がライバルに上げられるかと思いますが、低弾道+高減衰性のTF40に対し、幅広い弾道+パワーのグラビティという感じで味付けは結構違うと感じました。
【少し違うけど比較対象】
・ピュアストライク98(テーパーあり)
・RF01(300g,テーパーあり)
・T-FIGHT305/300(18×19,300g)
・ARMA PRO98(バランス308mm)
・プレステージMP/MPL(面99)
・VCORE98
・EZONE98 など
重量やフレーム厚などが若干違っては来ますが、上記のようなラケットも購入時の比較対象にはなってくるはず。
この中ではピュアスト98、T-FIGHTあたりが使用感としては近いのかなと思いますね。
面98の中では独自性が光る良スペックの予感
上記のように面98のラケットは複数存在していますが、意外なほどグラビティツアー98は独自性の光るラケット、HEADラケットの中でも良いスペックに仕上がっている予感がします。
有りそうで無かった、そんな使い心地のラケットかもしれません。
デザイン次第だけど新型グラビティは売れそう
デザイン次第だとは思いますが次期グラビティシリーズは今まで以上に売れると予想しています。
もともとの面100は競合するラケットが少なく(※強いて挙げればファントム100)固定のファンを獲得していましたし、そこに面98が追加されるとなればさらに多くのプレイヤーがグラビティを選択肢に入れるようになるのではないでしょうか。
発売時期:2025年1月頃の予定
このグラビティツアーの98が発売されるのは2025年1月頃の予定。
おそらく正式な情報解禁は2024年中にされると思いますので、詳細が分かり次第またこの記事をアップデートする予定です。
まとめ:ヘッド・グラビティツアー98
・グラビティに面98が追加!
・カッチリした打感の中にしなやかさ
・フラットからスピンまで万能
・高い弾道が打ちやすい広いピッチ
・全体的に若干のシビアさはある
・ライバルはBLADE98 16×19
・良スペックの予感!
・発売は2025年1月頃の予定