2年ぶりにジャパンオープン観戦してきました

今回はジャパンオープン(※正式名称は木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス)の大会2日目(9/25)を観戦した感想をまとめてみました!
ジャパンオープンを見に行くのは2023大会以来2年ぶりで、久しぶりにトッププロのプレーが見れることにワクワクドキドキでした。
朝イチで当日券をゲットして参戦!

ちなみに今回なんですがチケットは当日にチケットぴあで購入。
友達が「ジャパンOP観戦に行きます」ってLINEしてきたので「じゃあ僕も行きますわ」っていう軽いノリで参戦決定。
ただこれも結構紆余曲折あったんですよね。
というのも朝の8:00くらいに公式サイトでチケット探したら車いす用チケットとショーコートの有料席チケット(※これは入場券が含まれてないはず)くらいしか見当たらず、さすがに当日じゃ無理かと諦めかけてました。
ところが子供を保育園に送ったあとの9:30くらいに見てみたらSS席、S席、A席などの当日券が急に購入可能になってました。
ということで思い立ったが吉日、2年ぶりの観戦に行くことになったのでした!
(結局会場に行ったらテニス仲間が6人くらい居て、友達に会いに行くっていう意味合いの方が大きかった気がします)
現世界1位のアルカラスも見れた!

今大会最大のトピックと言えば現世界ランキング1位のカルロス・アルカラスの初出場。
What a difference a month makes. What’s next @carlosalcaraz? 🤪
— Tennis TV (@TennisTV) September 25, 2025
(Yes, we really did an Alcaraz hair update 😅) pic.twitter.com/XvtLoUpVvt
USオープン中にバリカン事故(?)により丸坊主になってしまった髪型も、ジャパンオープンでは良い感じの仕上がりになってました。

13:30に練習が組まれており、コートまわりは沢山の人が集まり通勤ラッシュの満員電車に近い人口密度になってました。
ちなみにコーチのJCフェレーロは日本には帯同していないとのこと。
(いやフェレーロが日本で見れてたらめっちゃ嬉しかったんだけどな・・・)

ちなみに2014年の全豪オープンの時にフェデラーの練習コートも人だかりが凄かったんですが、当たり前に180cm超の人たちが密集していたのでそれと比べるとジャパンオープンの人だかりは見やすかったと言えるのかなと笑
アルカラスの使用アイテムはこちら

そんなアルカラスが使用しているのはバボラ・ピュアアエロ98。
アルカラスの影響もあってかピュアアエロ98(もしくは同等品)を使う選手が今年になって急増しており、勝ちたいならアエロ98使わなきゃという雰囲気が出てきている気がします。
ストリングに関しては意外にもソフトフィーリングなRPMチームを使っていると言われており(※別のストリングに変更している可能性もありますが)、ハードヒットしても衝撃感が少ないというのがメリットになっているのかなと推測。
アルカラスの使用アイテムに関してはこちらの記事でチェックしてみて下さい。
たくさんの選手を見てきました!
お気に入りの1枚。(西岡選手vsダルデリ)
— アドブロ / コトウダマサト(TRUEMAN) (@ADVNTG_kotodama) September 26, 2025
昨日のジャパンオープンは2年ぶりの観戦を楽しめたし、思い付き参戦して良かった。正直ほぼ友達に会いに行った感じではあるけど笑
今日も参戦する人はぜひ暑さ・日差し対策して行ってください・・・ pic.twitter.com/FkHjEZCfYc
デイセッションのみ、しかも正午~15:30頃までの短い時間での観戦でしたが色んな選手を見れたので写真とともにまとめてみました。
西岡良仁選手:バックの当たりがクリーン

錦織選手不在の日本勢の先頭を走り引っ張ってきた西岡良仁選手はスタジアムでダルデリと対戦。
僕が到着した時は1stの4-5で、相手にセットポイントを握られる場面もあり西岡選手はフラストレーション貯めてる感じでしたね。
最終的にこのセットはタイブレーク9-11という接戦の末に落としてしまいました。

西岡選手のプレーの中で印象的だったのはバックハンド。
動きによどみがなく当たりがめちゃくちゃクリーン。
凄くきれいな弾道で気持ち良くボールが飛んでいるように見えました。
フォアはスピン量と弾道に変化を付けて揺さぶるのに対し、バックはテンポと球速で刺すように決め切る感じでしたね。
そんな西岡選手が使っているのはヨネックス・ブイコア98。
回転量や弾道を操りラリーを制する西岡選手との親和性が高い1本。
使用アイテムの詳細は別記事にまとめていますので合わせてお読みください。
ダルデリ:粘り強さが凄かった

西岡選手を撃破したのはイタリアのルチアーノ・ダルデリ。
名前は良く見るけど顔やプレースタイルが一致しない、というかどうも覚えられないでいたのがダルデリ。

西岡選手のとの対戦で印象に残ったのはフォアハンド。
ややクセのあるフォーム(※ラケットヘッドの返し方が引っ叩く感じで独特)から直線的な強打を打ち込んでおり、前に見たサパタ・ミラジェスに近い強引さを感じる打ち方でしたね。
球際も非常に巧く、フォア側に大きく走らされてもコンチネンタルに握り替えて浮かさずに返球してましたね。
(2014年に見たティエムもこのフォアコンチがめっちゃ巧くて驚いたんですけど、プロは本当に簡単にはミスしないんだなと再認識。)
ダルデリのラケットはおそらくパーセプト97D。
ストリングパターンが18×20と密になっていて、引っ叩いていくダルデリのスイングでもコントロールが乱れないからこれを選んでいるのかなと予想。
ベレッティーニ:カート移動中を激写

テニス界屈指の伊達男マッテオ・ベレッティーニもカート移動中のところを目撃。
お姉さんたちと絡んでいて、心なしか楽しそうに見えました。
ルード:練習コートは人でいっぱい

大会第4シードのキャスパー・ルードの練習を見れました。

ルードも人気でコートまわりは沢山の人で溢れてましたね。
(ちなみにこのあとにアルカラスがこのコートで練習することもあって人数が多かったってのもあるとは思います)

バナーの部分は座って観戦する人が多数。この秩序正しい感じはジャパンオープンらしいのかも、とか思いながら見てました。
テニス仲間のぱんぴー達も座り込んで観戦中。
(アルカラスはちゃんと見えたんだろうか・・・今度聞いてみよう)
ルードは男子では珍しくヨネックスのEZONE100を使用しており、パワフルなフレームからヘビースピンを繰り出すスタイルになっています。
ストリングはPTスピンxPTプロのハイブリッドを使うポリ・ポリハイブリッドの先駆者。
この組み合わせをマネする選手が増えており、パワーのあるフレームでスピンを掛けたい人は試してみる価値あり。
ルードの使用アイテムについてはこちらの記事参照。
ルーネ:黒塗りラケットじゃなかった笑

つい先日黒塗りラケット(おそらく中身はエクストリームプロ)を使っていて話題になっていたホルガー・ルーネ。
そんな彼の手に握られていたのはバボラ・ピュアアエロ98でした。
元通りのラケットになってましたが、さすがにシーズン中にラケットを変えることは稀でしょうし・・・来シーズンにどうなるか?っていうところかなと。
独特なフォアのテイクバックも見れて大満足。
本田尚也選手:連続でヒッティングパートナー役

ルーネの練習相手を勤めていたのは本田尚也選手。
ルーネの後にそのままメジェドビッチとのヒッティングに入っており凄い運動量だなと思いながら見ていました。

本田選手が使っているのはヨネックスのEZONE98。
ストリングは紫っぽく見えたので、色から推測するにポリツアーレブを使っているのかなと思われます。
メジェドビッチ:NG Finals王者だけど地味

2023NextGen Finalsを全勝優勝したのがこのハマド・メジェドビッチ。
そんな実力者のメジェドビッチなんですがとにかく地味でしたね笑
フォームもコンパクト、動きもノソノソ(※でもコートカバーも良いしあくまでもパッと見の動きの話)、姿勢も若干猫背気味であまりオーラらしいものを感じないなという。
アルカラスが控えているタイミングだったのもありますが、それにしても歓声や写真撮影の音などもほとんど聞こえてこなかったですね。
(もしかしてみんな気づいてない・・・?)
帰りのカートでも特に声かけされることなく静かに去っていきました。
メジェドビッチは数少ないピュアストライク98 16/19ユーザーで、新たに追加されたメタリックグレー(カーボングレー)のモデルを使っていました。
ナルディ:予選敗退したけど練習

イタリア勢の若手のひとりルカ・ナルディも練習してました。
予選で同じイタリアのマッテオ・アルナルディ(名前が似てて混同しがち)に敗戦していたもののオンコートの調整は続けていた模様。(ダブルスに出場しているのかどうかは調べてないので不明なのですが・・・)
ラケットは若手御用達のヨネックス・EZONE98ですね。
セバスチャン・コルダ:スッとしたイケメン

コート1の試合でひと際集客力が高かったのがセバスチャン・コルダ。
試合自体は見れなかったものの、試合後の移動で人に囲まれてる瞬間を激写。
ピュアアエロ98みたいな(?)ウイルソンの黒塗りラケットを使っていたようで、現物をチェック出来なかったのはラケットインプレ系ブロガーとしては全くもって失態であります。
マハチュ:台風の目にはなれなかった

勝手にムーニーマンと呼んでるんですが、ハーフパンツをまくり上げる独特のスタイルが特徴のトマス・マハチュ(※表記ゆれで色んな呼び方がありますが本人の発音的にはマハチュっぽく聞こえます)も見れました。
初めて見た時は異様なスタイルには見えたんですけど、実際メッチャ暑い時は自分も運転中とかに自然とまくり上げてたし日本の暑さには合うスタイルなのかも・・・
(実際サッカー選手でも同じスタイルの人がいるんですよねこれが)
マハチュが使ってるのはヨネックスのVCORE98なんですが、フェイス形状とストリングの配置(16×19ではあるんですが位置が違う)から旧型をペイントジョブしていると思われます。
こういった個性的かつ若干玄人向け(?)な選手がジャパンオープンで活躍するイメージがあったのでマハチュにも期待していましたが・・・島袋選手に敗退してしまいました。
坂本怜選手:独特な空気感

日本の次世代を担う存在として期待されている坂本怜選手もボルヘスと練習していました。
まとう空気感も独特で、練習中も凄く楽しんでテニスしているように見えました。
背も高くてスラッとしていて・・・隣にいたコーチ(?)との対比が凄かったです。
坂本選手が使っているラケットもヨネックス・EZONE98で、本当に若手選手に愛される1本なんだなと。
ヌーノ・ボルヘス:前日に綿貫選手撃破

坂本選手と一緒に練習していたのがDAY1に綿貫選手に勝利したヌーノ・ボルヘス。
この日はボルヘスの写真撮影+サイン会が開催されていて、一緒に写真を撮ってもらったマダムが感激した様子で「凄いイケメンだったー!」って言いながら帰っていったのが印象的でした。
使っているラケットはオレンジ色がまぶしいヘッド・ラジカルMP。
ただし、実際に写真を拡大してラケットを調べて見るとラジカルではあるんですがフルCAPグロメットになっているんですね。
日本で活躍中のボルヘス。
— アドブロ / コトウダマサト(TRUEMAN) (@ADVNTG_kotodama) September 26, 2025
ラケット拡大してチェックしてみたらなんか変だなと思ったらCAPグロメットですね。
プレステージかとも思ったんですがストリングの配置的には旧ラジカルMP+CAP仕様をペイントジョブして使ってるのかなと予想。https://t.co/Pl7r5I5qgU https://t.co/vBBGty5ai4 pic.twitter.com/KXduCpUb9Z
16×19パターン+CAPグロメットなのでプレステージベースなのかなとも思いましたが、ストリングの配置からするにG360ラジカルMP+CAPグロメットをペイントジョブしている可能性が高いのかなと思います。
ダミール・ジュムホール:見れて嬉しかった

コート1で試合が組まれていたので至近距離で見ることが出来たのがダミール・ジュムホール。

現在33歳のベテラン選手で、キャリアタイトル3つは全て2017・2018シーズンに獲得。
2017年頃はディミトロフやゴファン、日本勢では杉田選手もピークを迎えていた時期で、ジュムホールも同じようなタイミングで活躍していたので凄く記憶に残ってるんですよね。
ジュムホールのラケットはウイルソン・ブレード98v9 18×20。
ブキッチ:バックのテイクバックがコンパクト

ジュムホールと対戦していたのがアレクサンダー(アレクサンダル)・ブキッチ。
メジェドビッチと同じく地味というかマニア向けな雰囲気の強い選手ですね。

プレー全体が堅実で、特に両手バックハンドストロークはテイクバックが驚くほどコンパクト。
ブキッチ、バックのテイクバックが驚くほど小さい。
— アドブロ / コトウダマサト(TRUEMAN) (@ADVNTG_kotodama) October 16, 2023
そんなことを思っていたら2年前の観戦時も全く同じところに注目してて笑っちゃいました。
ちなみにブキッチが使っているラケットはバボラのピュアアエロ98。
ただし正確には現行ピュアアエロ98ではなく、フェイスまわりがボックス形状+フラットビームの旧ピュアアエロVSをペイントジョブで使用しているようです。
ちなみに僕の推しであるアルトマイアーはブキッチに敗れてしまいました・・・おつ!
アルカラスがタイトルを獲れるかに注目。

大会は中盤に差し掛かってきていますが、大会全体としての注目はやはりアルカラスがタイトルを獲得できるかどうか?という点ではないでしょうか。
初戦のバエス戦では序盤に足首にトラブルが発生し「もしかしてリタイアしちゃう!?」と多くの観客を不安にさせる場面も。
長く活躍してもらいたい選手ですし正直東京で無理はしてほしくはないものの、アルカラスが勝てば勝つほど大会は盛り上がるんだろうなと思いますし興行的にもプラスになるのは間違いなさそう。
一方で足首の状態次第では次戦を棄権する可能性もあるとは思うのですが・・・果たしてどうなることやら。
それ以外にはYONEX勢が日本の大会でどこまで活躍出来るか、どれだけ多くの選手を上位進出させられるか、という点も注目したいところですね。
個人的な大会総評:例年以上の熱量を感じた1日
ジャパンオープンに関しては2014年、2022年、2023年、そして今年2025年と合計4回観戦しているのですが、アルカラス参戦もあってか過去一に近いくらいの盛り上がりを感じた1日でしたね。
まぁまず会場にいる人の数が多い。
平日でも沢山人が入ってましたし「なんかさみしい雰囲気だな」と感じるようなこともありませんでした。
強いて言うならショーコートの有料席の空席がどうしても目立つっていうのはありましたが、ちょっと設定が上手く行ってない感があったかなとは思いますね。
個人的にはスタジアムの試合よりも練習コートやコート1での試合を見てるほうが楽しかったかも。
大会序盤ということもあって多くの有名選手が入れ替わり練習コートに現れるっていうのは凄く興奮しましたね。
コート1も選手との距離が非常に近く、迫力があるし球の質・弾道なども分かりやすくて凄く良かったです。
(ちなみにショーコートは遠いし目の前の手すりが邪魔で見づらかったりと、観戦体験としてはイマイチ)
さすがに土日の当日券は争奪戦になりそうではありますが、来週火曜日まで大会は続くようなので興味がある方はぜひ観戦しに行ってみてください。