西岡良仁選手やシャポバロフ、日比野菜緒選手など、多くのトップ選手が愛用している人気のブイコア(VCORE)シリーズ。
この記事では発表された新型ブイコア(2021年モデル)について最新情報だけでなく、先日行われた試打会でのインプレも追記しました!
(今回は友人のテスターにレビューをして頂きました!)
新型ブイコア、これは良いみたいですよ!
スピンの掛かる跳弾道!
YONEX VCORE 2021
新テクノロジーを搭載!
食いつきで弾道上がる!
想像以上に95も良い!?

新たに発表されたVCORE2023年モデルについては別記事にまとめています!
本記事と比較しながらチェックしてみてくださいね!
新作ブイコア(VCORE2021)が大ヒット中。
YONEX VCORE2021年モデルが発売以降、非常に高い人気を獲得し大ヒット中!
今回の記事では、この新型VCOREで採用された新しいテクノロジーや変更点などをわかりやすくまとめました!
昨日の試打会で、デモンストレーションとして岩渕プロと島袋プロのラリーを1番いい位置で撮影出来ました🤤
— ずぉ@VCORE PRO97、ラジカルプロトタイプ使用中 (@zuo_tenniskurui) December 20, 2020
途中から岩渕プロによる愛のある振り回しを島袋プロが頑張ってます👍
高弾道、ハイスピン凄いわ。。。
こんなん打てるようになりたい🤤#跳弾道スピン #yonex #vcore pic.twitter.com/72b5wgBfWP
(こんなラリーが出来るようになりたい・・・)
新型VCORE発売日:2021年1月下旬から
この新しいVCOREは2021年の1月下旬から発売されています。
現在でもショップやサイズによっては品薄状態になってしまっているらしいので、買い時を逃さないように要注意!
インプレ&スペック:新型VCORE(2021)
発売直前に行われた新作VCORE試打会!
筆者は残念ながら落選となりましたが、潜入捜査(?)を行なっていた2人にブイコアの主要モデルをレビューして頂きました!
・シングルス派
・グリップ厚め
・両手バックハンド
・パワフルストローカー
・両手バックハンド
・フラット系ショット主体
2人のVCORE2021に対するイメージには意外と差があったよ!
見た目は・・・意外と悪くはない?

使用感に入る前に、(色んな意味で)話題の新作デザインについて聞いてみた!
まぁでも無しではないかも。
(新型VCOREの変更点・新テクノロジーについては、記事の後半で解説をしています。)
<ブイコア95>
意外な本命?前作から大きく変わった!
フェイスサイズ | 95平方インチ |
重さ | 310g |
バランス | 310mm |
フレーム厚 | 21.5-22-21mm |
フレーム長 | 27インチ |
ストリングパターン | 16×20 |
価格 | ¥35,000+税 |
シャポバロフが使用しているVCORE95はほぼ変更が無いと思いきや、前作の21/21/20mmから21.5/22/21mmのデュアルテーパーのフレーム厚へと変化しています。
楽じゃないけど振ればボールが走る!!
しっかり振れれば飛びは良くなってるように感じたし、ボールも走る!
球速だけなら98/100以上のポテンシャルかも。
ただ弾道の補正はしてくれないし、アシストはないから長時間使うのは体力的に大変だとは思う!
ただ普段ナイロンマルチを使ってるから、今回のポリだとしなやかさやアシストは感じられなかったなぁ。
2人のレビューを見ると『決して楽ではないけど前作から変化している』のは間違いなさそう!
ラフィノさんの動画でも95が高評価を得ていたし、スピードのあるボールをピンポイントに打ち込んで行きたい上級者には刺さりそうな逸品ですね!
ブイコア98(L):ホールド感が強化されたメイン機種
モデル | VCORE98 | VCORE 98L |
フェイス [平方インチ] | 98 | 98 |
重さ[g] | 305 | 285 |
バランス [mm] | 315 | 325 |
フレーム厚 [mm] | 22.5-23-21 | 22.5-23-21 |
フレーム長 [inch] | 27 | 27 |
ストリング パターン | 16×19 | 16×19 |
価格 | ¥33,000 +税 | ¥33,000 +税 |
98も基本的なスペックは前作を踏襲しつつも、フレーム厚は前作の22/22/21から22.5/23/21mmへと変化。
前作は98平方インチ+22mm厚のラケットとしては意外とパワーが抑えめでハード系の印象でしたが、今作ではどのような進化を遂げたのでしょうか!
意見が分かれたスピン性能&使用感!
昨日のVCORE試打会にて、島袋プロとのラリー
— ずぉ@VCORE PRO97、ラジカルプロトタイプ使用中 (@zuo_tenniskurui) December 20, 2020
球速い、スピンエグいで振り遅れまくり🤤
VCORE98にPTレブを私は使用しています。アシストが強化されてるので、キツい球でもそこそこ深く返球出来ました👍高いスピンで時間も作れました!
まぁ打ち込まれてますが🤤#跳弾道スピン #vcore #YONEX #島袋将 pic.twitter.com/X8WTYQZonj
ホールド感がかなり強くなった事でスピンのかけやすさもアップ!
ただし、スピンが掛かり過ぎるのか球速が落ちてしまった印象も。
少し重さを足して310gぐらいにカスタムしたら解決できるかも!
振り抜きが良くて、特にサーブでは普段以上に回転が掛かってるのが感じられたね!
ただ普段通りのスイングだとスピンが掛からなくて吹っ飛びがちな印象だったなぁ。
打感も柔らかくなったって前評判だったけど、よく分からなかったかも。
結構2人の意見が分かれた98/98Lモデル。
筋力やスイングタイプによって意見が分かれるのは自然な事ですが、勝手にスピンを掛けてくれるラケットではないと想定しておいた方がいいかも!
スピン系ショットを駆使するプレイヤーが『もっとスピンを強化したい!』という時には大活躍してくれそうな予感!
ストリングの組み合わせ、重さやバランスのカスタムなど、イジリがいのある1本として売れそうな予感。
より詳細な新VCORE98もインプレご用意しました!
遅ればせながら、僕自身もVCORE98をがっつり打つ事が出来ました!
良かった所・悪かった所も正直にインプレしていますので、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね!
ブイコア100(L):飛距離も弾道もアップ!
モデル | VCORE 100 | VCORE 100L |
フェイス [平方インチ] | 100 | 100 |
重さ[g] | 300 | 280 |
バランス [mm] | 320 | 330 |
フレーム厚 [mm] | 24-25-22 | 24-25-22 |
フレーム長 [inch] | 27 | 27 |
ストリング パターン | 16×19 | 16×19 |
価格 | ¥33,000 +税 | ¥33,000 +税 |
100も前作からスペックなどはほぼ踏襲。(フレーム厚にも変更無し)
フェイス形状やVDMの採用など、新技術による前作からの進化を感じ取りやすいのはこのVCORE100になりそうですね!
最もパワーアップが顕著だった100!
弾道も上がるしスピンも掛かかる!
でもちょっとコントロールが難しくて、バックアウト連発してしまった(笑)
スピンを掛けるようなスイングをしないとアウトしちゃうね。
2人ともVCORE100(L)が持つパワフルさをハッキリ感じられた模様!
ただそのパワフルさゆえ、95/98に比べるとコントロールにも意識を向けないといけないようですね。
G-SPIN3やエクスプロッシブ・バイト、アイスコードなどの食いつきが強いストリングで調整する事で扱いやすく出来そうですし、フレームのパワーを上手く使いこなせば打ち負けないストロークになるはず!
変更点:Namdが進化して復元力が向上!
ここからは2021年モデルの主な変更点・進化したポイントについて解説!
大きな変化があったのは以下の4つ!
① 2G-Namd Flex Forceに素材が進化!
現行(2018年モデル)から採用されているNamd(エヌアムド)がさらに進化、2G-Namd Flex Force(ツージーエヌアムドフレックスフォース)がフレーム下部からシャフト上部にかけて搭載されています!
しなりと復元力が大きくなる事で、より強烈なスピンボールを可能としています!
② 新構造:ストリングシンクグロメット
フレームの孔(あな)よりも、グロメットの筒を細くした事でストリングの可動域が広がるString Sync Grommets(ストリングシンクグロメット)という新構造を採用。
ストリング可動量が増えるだけでなく、復元速度が高まりスピン量の増加を実現。
③ グリップ部分にVDMを搭載し雑振動をカット
EZONE2020モデルなどに搭載されているVDM(Vibration Dampening Mesh)がVCOREにも採用されました。
従来素材よりもさらに広範囲に渡って使用されており、ストリングなどから発生する雑振動をカットしています。
④ フェイス形状変更:トップ寄りの横幅が広がる
全体的には前作をほぼ踏襲したフレーム形状となっていますが、実はフェイス上部の横幅が広がっています。
新型の方がイケメン。
— アドブロ / TRUEMAN(とぅるーまん) (@ADVNTG_kotodama) May 23, 2021
(主にフェイス形状が。)
でも旧型って非ヨネ派だった人も結構多く使ってて、その一因はこのアイソメトリック感の少なさなんじゃないかなとも思うんですよね🤔
あ、僕ですか?
先端寄りで打てないタイプなのでアイソメトリック苦手なタイプです😂https://t.co/ulXopm0nSp pic.twitter.com/1HtWJDGGNM
比較してみると新型は下半分がスリムになっていて、結構違いがあるのが分かりますね!
これによりトップ部分のストリング可動量がさらに広がった事で、特に先端よりでヒットするスピン系ショットの球威を高めています。
・大きな変更点は4つ
・2G-Namd Flex Force
・グロメットも新構造
・広範囲にVDMを採用
・フェイス上部が幅広に!
2021モデル vs 2018年モデル:結構違う?

特に上級者・ハードヒッターに愛されているVCORE2018。
テスターの2人に新旧の違いについても聞いてみました。
飛距離だけで言えば新作の方が出るようには感じましたね。
ストロークはちょっと合わない感じだったけど・・・。
でも、VDMのおかげなのか手首に不安がある僕が使っても痛くならなかった!
前作で手首や肘に違和感を覚えたプレイヤー(←これ僕)は、VDMや2G-Namdが採用された2021年モデルの方が良いかもしれませんね!
・ホールド感が増える
・スピン量が増える
↓↓↓
球速の面では不利になる場合もあるよね。
振り切ってスピードのあるボールを打ち込むという意味なら、2018年モデルの方が有利かも。
でも上級者でスイングパワーのある人向けだから、間口は決して広くはないと思うけど・・・
ガシガシ打っていける人なら、セール価格となる2018年モデルまとめ買いも狙い目かもしれませんね。
硬めと評価される事の多い打球感、アシストの少なさなどが問題なくクリア出来るだけのフィジカルがあるかどうかが分かれ目になりそうですね!
トリビア:2021年で発売から10周年!
Embed from Getty ImagesVCORE初代モデルが発売されたのは2011年で、2021年はちょうど10周年を迎えるタイミング。
いまだに初代VCOREをペイントジョブで使用しているワウリンカ(笑)
10年目を記念する名器となれるのか、今後の動向も気になるVCORE2021ですね!
2021年は”赤ラケ”の年?
2020年はピュアドライブをはじめ、EZONE、FX500、ウルトラV3など、パワフルな”青色“のラケットが各社から発売されました。
そして2021年はVCOREだけでなく、HEADのラジカル、DUNLOPのCX200/CX400など”赤色“ラケットのモデルチェンジが予想されます。
特に競技志向の強いモデルが多いカテゴリーなので、こちらも激しい戦いになるのではないでしょうか!
まとめ:新型VCOREの発表が楽しみ!
・VCORE2021モデル!
・大きく仕様変更されてる!
・全体的にパワーアップした印象
・新旧で結構な差が生まれてる!
・プレーに合わせた選択が超重要
VCORE以外のヨネックス・ラケットについてはこちらの記事からチェック!