2022年は新たにEZONE98を使っているみたいなので、その部分についても解説しました!
・シャポバロフについて解説!
・使用しているラケットはEZONE98
・ストリングはYONEX PTストライク
・2022全豪オープンで初ベスト8進出中
シャポバロフが2023年シーズンに使用すると見られる新型ブイコア(2023)についてはこちらの記事で情報をまとめています。
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年
・ATP観戦歴も約20年
・オールラウンド器用貧乏
・TOUR100 290gを愛用中
・片手バックハンドの選手大好き
→ 詳しいプロフィール
デニス・シャポバロフ:華のあるプレーの22歳
Embed from Getty Images今年に入り自己最高シングルス13位を記録したカナダのデニス・シャポバロフ( Denis Shapovalov )。
左手から繰り出す強烈な回転が掛かったサーブとフォアハンド、時にジャンプしながら打ち抜く片手バックハンド、タッチも良くナチュラルにこなせるボレー。
スキル的には弱点が少ないオールラウンダーです。
Embed from Getty Images以前よりも着実にフィジカルも向上しており、身体も厚みを増してきてよりアスリート然としてきました。
シャポバロフの使用ラケット:2022からEZONE98!
2021年末のエキシビジョンで唐突にラケットが変わっていたシャポバロフ。
その手に握られていたのはYONEXの新型EZONE98。
スペック | 98 |
フェイス サイズ | 98平方インチ |
重さ [g] | 305 |
バランス [mm] | 315 |
フレーム厚 [mm] | 23.5 24.5 19.5 |
ストリング パターン | 16 19 |
フレーム長 [inch] | 27 |
グリップ サイズ | 2 3 |
ただムゼッティがNextGen FinalsでBOOM(ブーン)を試していたのと同様に、シャポバロフもエキシビジョンで実戦テストをしているだけの可能性も考えられましたが・・・
2022年シーズンが開幕、全豪オープンでもEZONE98(2022)を使用してプレーをしています!
4回戦では優勝候補のズべレフ(第3シード)を撃破し、自身初の全豪ベスト8へと進出しています。
\\\新型EZONEはこちら///
2021以前のラケットはYONEX VCORE95を使用
ヨネックスの公式HPによると、シャポバロフが使っていたラケットはVCORE(ブイコア)95。
モデル名 | ブイコア95 VCORE95 |
フェイスサイズ | 95平方インチ |
重さ | 310g |
バランス | 310mm |
フレーム厚 | 21-21-20mm |
フレーム長 | 27インチ |
ストリングパターン | 16 x 20 |
95インチという小さめのフェイスに16×20のパターンを採用した、プレイヤーのパワーをしっかり受け止める事の出来るラケットとなっています。
ヨネックスで市販されている中では、最もフェイスが小さい上級者向けのラケットとなっています。
中身はVCORE SV 95だったと推察!
以前使用していたラケットは、VCORE SV95をペイントジョブしていたのではないかと考えています。
Embed from Getty Imagesしかしシャポバロフのラケットを良く調べると、市販品とは異なる点がいくつかあります。
・市販品はツヤなしの赤→ツヤありのグロス仕上げ(ぴっかぴか!)
・フレームの袖部にエアロフィン(くぼみ)→ くぼみがなく平面!
市販品には写真のようにエアロフィンというくぼみがあるのに、シャポのラケットには見当たりません。
これらの特徴から考えると、前作VCORE SV95(ブイコアエスブイ)をペイントジョブで使用している可能性が非常に高いと思われます!
基本的なスペックは同じですが、フレームのくぼみ(袖部のエアロフィン)とフレームトップのエアロトレンチがSVには搭載されていません。
具体的なパーソナルスペックについては、残念ながらどこにも情報が見当たりませんでした。
今後、追加情報が見つかり次第更新していく予定です。
ちなみに同じくVCOREで活躍している西岡良仁選手のラケットも、シャポバロフとほぼ同じ特徴が見られるため、SVなどの旧型を使っている可能性が高いと思われます。
シャポバロフ使用ストリング:ポリツアーストライク125
Embed from Getty Images使用している真っ黒なストリングは、ヨネックスのポリツアーストライク1.25mm。
製品名 | ポリツアー ストライク |
素材 | ポリエステル (ハイポリマーポリエステル) |
構造 | モノフィラメント |
断面形状 | 丸型 |
色 | アイアングレー クールブラック |
太さ | 1.20/1.25/1.30mm |
定価 | ¥2,800+tax |
強いショットを打ち抜ける性能に定評があるポリツアーストライクを使用。
切れ味の良い高速ショットを打ち込むシャポのスタイルにフィットしているのかも。
グリップテープ:トーナからYONEXのスーパーウェットに!
Embed from Getty Imagesこれまではずっとヨネックスの白いグリップテープ(ウェットスーパー)を使っていましたが、2020年8月のツアー再開後はドライタイプのトーナグリップを使用しています。
片手バックハンドだからなのか短め巻き終わっており、同じYONEXユーザーのワウリンカと似た仕上がりになっています。
ちょっと変わっているのが、巻く方向が一般的な右利き用と同じ方向なんです。多くの左利きプレイヤーが逆巻きにしているので、片手打ちのシャポが普通の巻き方向なのは珍しいパターンですね。
なお元グリップは見た限りではシンセティック(黒)のようで、レザーには巻き替えてはいないと思われます。
※2022年1月追記
そして現在はEZONE98に変わったのに合わせるようにして、再びヨネックスのグリップテープにへと戻っていました。
ワウリンカも中身は初代VCORE95
Embed from Getty Imagesワウリンカのラケットも実際の中身は初代ブイコア95がベース。
強烈な片手バックハンドの2人が揃って95平方インチのラケットを使っているというのは非常に興味深いですね。
まとめ:VCORE95でどこまで行けるか!
・シャポバロフについて調査
・ランキングは最高13位
・技術的に穴のないオールラウンダー
・ラケットはYONEX VCORE95
・実際は旧型のVCORE SV95かも?
・ストリングはポリツアーストライク1.25mm
・グリップテープは今夏からトーナグリップ