01-ラケットインプレ

[CX200 (2021)インプレ] “ラケットらしい”ラケット。安心感のある正統派オールラウンドモデル。ダンロップ(DUNLOP)

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最新モデルであるCX200(2024)のインプレはこちらの記事にまとめています。

オールラウンドを体現した1本

DUNLOP CX200 2021モデル

ホールド感による扱いやすさ

ブレない・負けない安定性

オールラウンドプレーに最適

7

パワフルさ

6

スピン性能

8

ホールド感

10

扱いやすさ

動画インプレもまとめてあります!
・CX200の特徴や魅力
・打球感や打球音
・上條さんに聞いた前作からの開発秘話!
内容盛りだくさんになっています!
今回の記事と合わせてぜひチェックをしてみてください!

“正統進化”と言えるCX200 2021年モデル

幸運にもダンロップさんのご協力により、2021年1月発売の新型CXシリーズの全機種テストを実施させて頂く事が出来ました!
現在の市場では非常に貴重になった、しなやかなボックス系フレームから生み出されるマイルドな打感・ホールド感を味わう事の出来るラケットに仕上がっています!

7機種中、最もお気に入りだったCX200!

今回は7機種を全部テストしましたが、僕の筋力やプレースタイルだとCX200が1番気持ち良く打つ事が出来ました!!

こんなん・・・買うしかないじゃないですか!笑
(2020夏のFX500も試打会の後に購入した記憶が蘇ります・・・)

スペック:RA値を少しだけ低く変更

モデル名DUNLOP CX200
2021年モデル
フェイスサイズ98平方インチ
重量305g
バランス315mm
RA64
フレーム厚21.5mm
フラット
フレーム長27インチ
ストリングパターン16 x 19

スペック上はほぼ前作の数値を踏襲していますが、RA値が65から64へと若干引き下げられています。

フレックスブースターでブレ抑制+減衰性向上

RAを下げホールド感を向上させていますが、同時に必要になるのが安定性やパワーロスの抑制。
スロート部分に制振ゴムを応用した事で、インパクト時のブレを抑制し不必要なパワーロスを防ぐ設計になっています。

ブレをどのくらい防いでくれてるのか?っていうのは中々体感するのは難しい要素でしたが、とにかくインパクト前後での減衰性の高さは間違いなし。
振動止めなしでも快適ですし、ナイロンやナチュラル系の気持ち良い音を響かせて打つのにも最適と言えそうなラケットです!

・お気に入りCX200をインプレ
・スペックはほぼ前作を踏襲
・RA値は65から64に引き下げ
・柔らかい分を制振ゴムでフォロー
・高い減衰性を実現したラケット

セッティング:アイコニックオール130 48P

今回ご用意頂いたラケットには、同じくダンロップからアイコニックオール 1.30mmを張り上げて頂きました!

ナイロンマルチですがハリがしっかりあって、意外としっかりボールを飛ばせる文字通りオールラウンドなストリングです。
そう、筆者お気に入りのストリングです!笑

打球感:305gでもしっとり感がある!

最近愛用し始めたT-Fight RS300はボックス系の22.5mm厚ラケットながら、結構カッチリしてる打感なんですよね。重みを加える事で打感をマイルド化させる事が出来たんですが・・・

CX200はノーマルの305gで十分しっとりとした、マイルドな打球感でした!

ホールド感でしっかりコントロール出来る

コンセプト通り、適度なホールド感があるおかげで弾道の調整は非常にしやすく感じました!
個人的にはしなやかにホールドしてくれるラケットが大好きなので、使い始めからほとんど違和感のないラケットでした。

同じ98平方インチだとT-Fight RSは若干カッチリ寄り、ピュアドライブVSは剛性の高さが前面にくる完全に別物のフィーリングです。
かっちり系ラケットが好きな人には、CX200はあまり相性は良くないかもしれませんね・・・

しなり/たわみ/ねじれが複合的に作用

ボールとの接触時間が長く感じるラケットにも、しなりが強いもの、たわみが強いものなど色んな種類があります。

CX200に関してはしなり・たわみ・ねじれが複合的に作用してホールド感を生み出しているように感じました。
どれか1つが強いというワケではなく、3つがほぼ均等に発生している感じ。(※物理的にどうラケットが変形しているかは分かりませんが、感覚的にはそう感じました。)

・しっとりマイルドな打球感
・ホールド感でコントロール出来る
・しなやか系好きな人には超おすすめ
・かっちり系好きな人には微妙
・複合的な変形でホールドを演出

性能:バランスが良く扱いやすい”安心感”

歴代のCXがそうであったように、今作CX200も全体のバランスが良く扱いやすいラケットに仕上がっています。

その結果としてもたらされているのが大きな”安心感“であり、それがこのラケットの最大の特徴・利点となっています!

パワー:掴んで飛ばす感じ+手応え重すぎない

ボールをホールドする感触はちゃんとあるのに、手応えが重すぎなくて”ちゃんと飛ばせる“と感じたCX200のパワー。
ただしパワフル系のラケットではないですし、決して楽チンなラケットではないです。

インプレで「前作よりもパワーがある・飛ぶ」というコメントも散見しますが、個人的には誤差の範囲だと思いますし、RAが下がってるので機械的な特性としてパワーアップしてるとは考えにくいですよね。(※SWが同じと仮定した場合)

飛ばすお手伝いをしてくれるというよりは、パワーロスを防ぐ事でマイナスを帳消しにしてくれる・プレイヤーの邪魔をしないでミスをカバーしてくれるとうイメージに近いかもしれません。
(意外とこういうラケットは少ないんですよね)

スピン:弾道の上下の調整はしやすいが高回転は不向き

競技者向けラケット市場全体を見たわせば、CX200はそれほどスピン性能が高いラケットではないでしょう。
ただ適度なホールド感によって弾道の上下を調整しやすく、スイングに対して素直にスピン量が変化してくれるので、グリグリではないけれど実践向きなスピン性能と言えそうです。

データ分析の部分でも言及していますが、回転数の数値は若干少なめの結果になっています。掛からない事はないけれど、過剰な期待はしない方が・・・という感じ。

特にスライス、ボレーが安定して打てる

他のラケットに比べて、明らかに打ちやすいのがスライスとボレーでした。
ここ数年、ボレーは何しててもしっくりこない感じがあったんですが・・・CX200だと難しく考えなくてもボレーが返せる!

パワーのあるラケットの方がボレーしやすい・・・という意見もありますが、こういう球の乗る感触と安定性が高いラケットもかなりボレーしやすいですよ!

・掴んでからちゃんと飛ばせる!
・前作とのパワー差は誤差の範囲
・パワーロスを防いでくれる!
・弾道は調整しやすいが
・高回転には若干不向き
・スライス、ボレー超打ちやすい

データ比較で考察するダンロップCX200

今回のテストはほぼ同スペックの3本のデータを比較してみました!
全て98平方インチに16×19のパターン、ストリングは全てダンロップ・アイコニックオール 1.30mmで張り上げてあります。

計測の方法はこちら。
・ZEPPスイングアナライザー使用
・手出しトスでストロークを打つ
・クロス方向へ10球連続

わたくしTRUEMANはフラットドライブ系のフォア+片手バックのスライス、アドブロ諜報部員ずぉさんは厚めのグリップで放つスピン系フォアハンド+両手バックハンド、それぞれ計測した結果を考察しました!

フォア:フラットドライブ系の傾向あり

ラケット球速
[km/h]
回転数
[rpm]
T-Fight改113.01562
CX200109.51490
-3.5-72
↑TRUEMANフォア・スピン

まずTRUEMANのデータを見ると、球速は3.5km/hほど減少、回転数はごく僅かに減少という結果に。
とは言え比較しているのがプロショップでカスタムした318gもあるT-Fightカスタムなので、データ的に少し劣るのは仕方ない部分。
むしろ305gのノーマルの時点で近い数値が出ていて十分良い数値と言えそうです。

ラケット球速
[km/h]
回転数
[rpm]
VCORE98121.01921
CX200123.11608
+2.1-313
↑ ずぉさんフォア・スピン

一方、ずぉさんのデータでは球速は2.1km/h増加、回転数は約300rpmの減少となり、よりフラット系ショットの傾向が強まっています。
比較対象がスピンコンセプトを強く打ち出しているVCOREなので、スピン量で負けてしまうのは仕方ないところ。
しっかり球速では上回っているので、やはり球速も大切にするフラットドライブ系主体のプレイヤーと相性が良いと言えそうです。

しかしVCOREの回転数だけえぐい!笑
(今回の計測でダントツNo.1の数値でした)

バックハンド:フォアよりも差が出にくい

ラケット球速
[km/h]
回転数
[rpm]
T-Fight改80.11756
CX20083.11608
+3.0-148
↑TRUEMANバック・スライス

まずはスライスのデータから!
球速は+3km/h、回転数は148rpmの減少でした。
感覚的にはCX200の方がボールを掴んでくれるので、厚く捉えてコントロールしやすかったのがデータにも出ているんじゃないでしょうか。
過去のデータ計測でもスライスのテストをしましたが、回転数が大きい時は大体ボールが乗っかり切らずに浮いてしまっている・左右にブレてしまっている事が多かったので、CX200の数値はかなり良いと考察しています。

ラケット球速
[km/h]
回転数
[rpm]
VCORE98110.41197
CX200110.31213
-0.1+16
↑ずぉさん両手バック・スピン

ずぉさんの両手バックハンド(トップスピン)の数値は、意外にもVCOREとほぼ同じという結果になりました!
フォアに比べれば元々フラット気味に打つ事が多い両手バックなので、このようなほぼ同じ結果になったのかもしれません。
ちなみにずぉさんが今回1番グッときたCX400TOURのデータを見ると、回転量はほぼ同等ながら球速が+6km/hという大幅増加していました。すげーなぁー(笑)

・IC ALL130で3本データ比較!
・フォアハンドは特にスピン量に違い
 →CX200はフラットドライブ向き!
・バックハンドはデータ差が小さめ
 →両手バックだと差は出にくい?
 →スライスは厚い当たりで打てる!

オススメ:スライスも混ぜるオールラウンドプレーに!

ホールド感によるボールコントロールのしやすさ、スライスやボレーの打ちやすさ素晴らしいCX200。
ストロークではコントロールや弾道を調整して相手崩し、スライスからのアプローチ&ボレーで相手を仕留めるようなオールラウンドなプレーに凄く相性が良いラケット。

特に30代以上ならこのフィーリングが気持ち良く感じられる人が多いと思います。ぜひ一度お試しして頂きたいモデルです。
(僕は欲しくてたまらなくなっている・・・)

オススメのセッティング考察についてはこちら!

CX200購入後、様々なセッティング/カスタマイズを楽しんできました!
その中でも合う・合わないがハッキリ出ましたので、ストリング選びのヒントとして参考にしてみてくださいね!

ざっくりとライバル比較一覧!

ここからは、スペックが近いライバルと呼べそうなラケット達との違いを超ざっくりとコメントしていきます!

VCORE98:スピン性能の差で選ぶ

先ほどのデータ比較でも分かるように、ほぼ同スペックながら特にフォアハンドでのスピン性能には大きな差が。
スピンの効いたストロークで打ち抜くなら迷わずVCOREでしょう。
少し柔らかくホールドする打球感や、スライスの打ちやすさを求めるならCX200。

ピュアスト16×19:使用感はかなり違う

どちらも結構なホールド感はあるものの、ピュアストのほうが明らかにストロークでの威力重視のラケット。ピュアストにはしなりがほとんど感じられない分、ガンガン振り回す使い方にオススメ。
ボレーも含めたオールラウンドプレーならCX200の方が扱いやすく感じる人が多いはず。

ラジカルMP:球速の出しやすさはラジカル?

スペックは近いものの、個人的にはそれほど使用感は近く感じなかったラジカルMP。
諜報部員ずぉさんの感覚ではラジカルMPの方がスピードを出しやすく感じたとの事。確かにフレームのしなりやたわみは少なく、どんどん振る人の方が良さを感じられそうです。
(僕は今回のラジカル好きじゃない。笑)

G360+ EX TOUR:切れ味かマイルドさか!

スペックは近くても、打球感やスピン性能は全然異なるEX TOUR。
EX TOURの方が明らかに乾いた打感・シャープな打感で、ボールの引っ掛かり感もしっかり感じ取れます。
全然別物の2本ですが、どっちも扱いやすい・オールラウンドに使えるラケットというのは共通。
なので、似てはいないけどどっちも捨てがたい(笑)

まとめ:安心の正統派オールラウンドモデル

CX200 まとめ

・正統派なボックス系ラケット
・RAを下げてしなやかさもアップ
・どのショットでも安心感がある!
・スライスやボレーが超打ちやすい
・ヘビースピンには不向き
・フラットドライブ系にあっている
・オールラウンドプレーに最適な1本

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