01-ラケットインプレ

ウイルソン・ウルトラツアー100v4をインプレ/レビュー!Wilson ULTRA TOUR100 v4.0 (2023)

ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (Wilson Ultra tour100 v4.0)のインプレ・レビュー・感想・評価
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

・加藤未唯選手使用ラケット
・扱いやすさに攻撃力をプラス
・シリーズで最もバランスが良い
・球速とスピンのバランスが良い
・しっかりした打球感

ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (Wilson Ultra tour100 v4.0)の外観・デザイン

ロマンのある攻撃力と実用性を上手くミックスしたテニスラケットである『ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (ULTRA TOUR100v4)』をインプレッション!

TRUEMAN
TRUEMAN
スペック的には唯一無二の存在ですが、スピードもスピンも調整しやすい優等生でした!

ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (Wilson Ultra tour100 v4.0)のシャフト・ロゴデザイン
こんな人にオススメ
安定した攻撃力を発揮したい人
強打に打ち負けないパワーが欲しい人
スピードだけじゃなくスピンも欲しい
単複両方プレーする人
メリット・デメリット
○ パワーと扱いやすさ
○ 打ち負けにくい安定性
○ スピンの調整がしやすい
○ 塗装クオリティは高水準

× 単純な球速なら95CV/95Jが上
× 100としては若干アシスト控えめ
× しっかりスイングが前提の100

この記事では『Wilson ULTRA TOUR100 v4.0』を徹底的に解説させて頂きます!

ウイルソン・ウルトラツアー100 v4
(Wilson ULTRA TOUR100 v4.0)

https://jp.wilson.com/pages/roland-garros-2023-campaign

ウイルソン・ウルトラツアー100v4は、2023全仏オープンのミックスダブルスで優勝した加藤未唯選手などが使用しているテニスラケット。

ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (Wilson Ultra tour100 v4.0)の外観

通常のウルトラ100v4とは異なりウルトラツアーはグロス仕上げになっていて、フラットビームのフレームと相まって大変魅力的なデザインになっています。

ウルトラツアー100v4のインプレ動画はこちら

ULTRA TOUR100 v4のデザイン

BLADE v8以来、複数のモデルで採用されているカラーシフティングペイント。

ウルトラツアーは青〜紫に変化して見えるのですが、グロス仕上げになっていることもあって他モデル以上に色の変化がドラマチックに感じました。

ULTRA TOUR100 v4のスペック/仕様

ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (Wilson Ultra tour100 v4.0)の外観
モデル名Wilson
ULTRA TOUR100
v4.0
フェイス
サイズ
100inch2
重量293g
バランス330mm
スイング
ウェイト
フレーム厚22mm
均一
フレーム長27.25inch
フレックス
ストリング
パターン
16×20
グリップ
サイズ
1,2,3
発売予定2023年
3月末
価格税込
38,500円

100平方インチに16×20、22mmフラットビームで断面はラウンド形状、レングスは27.25インチになっており、市場的にもかなり独特なスペックとなっています。

実測値:RA66、SW281

重量
バランス
293 g
329 mm
スイング
ウェイト
SW 281
RA値66

今回もライズテニスサービスさんにて計測をして頂きました。

今回購入した個体はほぼカタログスペックの重量・バランスで、スイングウェイトは280で意外と控えめ。

RA66となっており、少ししなりにくいかな?という感じの数値。

ライズテニスサービスさんについてはこちらの記事で紹介しています。

ULTRA TOUR100 v4の特徴

100スクエアインチのハンマーバランスで薄いフレーム厚のレクタングル形状がヘッドを利かせた破壊力を生む王道競技スペック。
スウィングからの走り出しは格段に高い弾道で<相手コートでのバウンド後の伸びを加速させる。ボールインパクト時につぶれることで、スイートエリアの拡大、パワーUPを発揮する「クラッシュゾーン」を搭載した、錦織圭が世界で勝つためにたどり着いた答え「日本発・世界基準の侍・スペック」。

https://jp.wilson.com/products/tennis-racket-burn-100-v-5-0?variant=44092664971477

グリップ内部はウレタン充填

ウイルソン・ウルトラツアー100 v4 のグリップ内部、ウレタンが充填されている

グリップのエンドキャップを外してみると、グリップ内部にはウレタンが充填されているのが分かります。

フェイス部分もグロメットを外して確認をしてみましたが、空洞にはなっていなかったのでフレーム全体にウレタン充填がされているのかも知れません。

ULTRA TOUR100 v4をインプレ!

サーブ1球速が楽に出せる
ストローク対応力の高さがGOOD
ボレー1スイートエリア広い
ドライブ1振り抜ければ伸びる
トップスピン0調整がしやすい
弾道の高さ0高低どちらも対応可
スライス0多少の慣れは必要
反発力1剛性が反発を引き出す
パワー293gとは思えない威力
ホールド感0ストリングのたわみ有
安定性1フレームのブレは少ない
操作性-1取り回しは若干気になる
振り抜き-1正面厚で空気抵抗感じる
減衰性1実は優れた振動減衰性
快適性0トータルでは平均以上

※-2から+2までの5段階で評価

打球感:しっかりしてるがストリングがたわむ

ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (Wilson Ultra tour100 v4.0)の塗装・シフティングペイント

フレーム自体のしっかり感があり、パワーを逃さずボールに伝えてくれる剛性を感じることが出来ます。

その上で100平方インチになったことでストリングの有効長も長くなり、インパクトでストリングがたわむことによるマイルドさもありました。

またクラッシュゾーンを搭載していることもマイルドさに貢献していると思われます。

過去のウイルソン・ツアー系(≒ハンマー系)ラケットにあった金属バットのような打球感とはかなり変化していると言えるでしょう。

TRUEMAN
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95同様にしなりやねじれなどの変形は抑えつつ、100平方インチが生み出すストリングのたわみ感がプラスされてる感じ!

性能:扱いやすさを残しつつ火力をチョイ足し

ウイルソン・ウルトラツアー100v4 (Wilson Ultra tour100 v4.0)の色味

スペック的にはかなり特殊なラケットですが、実際にオンコートで使用してみるとプレーやポジションを問わずとても扱いやすかったです。

ストロークでは早いタイミングで捉えるライジング、後方からしっかり撃ち抜くドライブ、繋ぐループ系スピン、どの球種・スイングにも素直に反応してくれました。

TRUEMAN
TRUEMAN
試打する前から相当に期待していた1本でしたが、打ってみてまじこれ買っちゃおうかな!ってなりました。笑

ストロークが良いのは歴代ツアーシリーズですでに証明済だった一方で、「ボレーはおまけ程度に・・・」と言われていた部分も正直あったと思います。

ウルトラツアー100は反発力が引き上げられているので、ボレーの打ちやすさがかなり改善されています

サーブも95CV/95Jほどじゃないですがスピードは出しやすく、フラットからスピン系まで平均以上の球威を引き出せる感じ。

球威・ショットクオリティで言えばほとんど隙のないラケットですが、27.25inchとほんのわずかに長いのが人によっては気になる・合わないと感じる場合もあるかもしれません。

ストリング選び・セッティング

速いスイングスピード、瞬間的なインパクトで打ち抜くラケットなので、球離れが良く滑りの良いタイプのストリングが相性が良さそう。

ある程度のアシスト感や快適性もプラスするならポリツアーファイア、ファントムタッチ、G-TOUR3などのストリングがオススメ。

メリット・デメリットまとめ!

メリット デメリット
・パワーと扱いやすさ
・打ち負けにくい安定性
・スピンの調整がしやすい
・塗装クオリティは高水準
・単純な球速なら95が上
・スペックがかなり独特
・+0.25inchは好き嫌い出る

みんなのクチコミ・評価

テニスベアに寄せられているウルトラツアー100v4に対するコメントを一部ピックアップしてみました。

ウルトラツアー100v4.0

・打感が良い
・最高
・使いやすい
・ボレーがしやすい
・ボレー◎
・オールラウンダー向き
・まだ使いこなせない
・ボールを掴む
・使いやすいトップヘビー
・クラッシュゾーンやばい
・マイルド
・色が良い
・快適
・よく飛ぶ
・球の伸びがすごい
・まぁまぁ良い
・癖が少ない
・バランスがいい etc…

コメントの中でもボレーのしやすさを挙げている人が多かったのが意外なポイント。

ボレーもしやすくてオールラウンド、それがウルトラツアー100v4.0を使用感を端的に現した言葉かもしれませんね!

ULTRA TOUR100 v4のライバル

<ULTRA TOUR100 v4のライバル>
・TOUR100
・T-Fight295
・GRAVITY MP
・CX400TOUR など

98~100平方インチで300g以下、比較的薄めで振り抜きが良く性能バランスが良いラケットたちがライバルになるでしょう。

ULTRA TOUR100 v4がライバルに勝っているところ

やはりウイルソンの”ツアー系のアイデンティティ”でもある軽量+トップヘビー+0.25インチロングを採用している部分が1番の違いになっています。

これにより筋骨隆々のプレイヤーではなくても遠心力を上手く利用して、ショットにパワーを加えやすくなっています

加藤選手や荒川選手など、女性プロにも支持されているのはこういった側面も影響していると推察しています。

また100平方インチになったことで、スイートスポットも若干広めになっているので扱いやすさや攻撃力にもつながっています。

BLADE100v8との違い

ウルトラツアー100とブレード100、どちらも100平方インチ+22mmフラットのラケット。

この2本の違いを考察してみました!

ラケットULTRA
TOUR100
v4
BLADE100
v8
重量293g300g
バランス330mm320mm
長さ27.2527
フェイス
形状
縦長
断面
形状
ラウンドD型
PWS有り無し
しなり
打感カッチリ柔らかい

フェイスサイズと厚みは同じですが重量やバランス、長さも異なっています。

打球感も縦長フェイス+ラウンド断面形状+PWSのウルトラツアー100はかなりカッチリ方向のラケットで、ボールを掴む感覚・乗っかる感覚は最小限。

その結果、フォロースルーまでスイングの勢いが衰えにくく、ショットのパワーを引き出しやすくなっています。

一方のブレード100は丸いフェイス+D型断面形状+PWS無しなので、フレームのしなやかさもストリングのたわみやすさもウルトラツアー100以上。

ボールの食いつきをしっかり感じ取りつつ、インパクトで押すような打ち方、感覚的なコントロールがよりやりやすいラケットになっています。

個人的総評★★★:とっても良き!

期待をして試打させてもらった1本でしたが、その期待を超えるラケットでしたね!

歴代のツアー95系は突出した攻撃力の代わりに結構色んな事を犠牲にした尖ってるラケット(※操作性やボレーやループ系ショットなど)でしたが、このウルトラツアー100v4に関してはそういった犠牲をほとんど出さずに火力と実用性を高いレベルで両立。

強いて言うならば95ほどの破壊力・推進力は出ないのですが、実際の試合で多く使うショットやペースを考えるとやはり100の方が現実的なチョイスでしょう。

TRUEMAN
TRUEMAN
本当に欲しくなってしまった・・・散財の予感!

購入後の継続レビューはこちら。

ウルトラツアー100v4を購入をしましたので、セッティングの経過やカスタマイズについても継続してレビューしていきます!

1.自腹購入、いつもの環境でテスト(ブリオ1.25mm)
2.ルードのハイブリッド(PTスピンxPTプロ)
3.G-TOUR3 1.23mmで無難に狙ってみました
4.PTレブ1.25mm単張りでイマイチだった件
5.PTストライク1.25×1.20のコンボで良い感じ!
6.RPMブラスト1.25はピーキー過ぎるぞ、と。

ウルトラツアー100v4(2023年モデル):まとめ

・扱いやすさに攻撃力をプラス
・シリーズ内では最もバランスが良い
・球速とスピンのバランスが良い
・しっかりした打球感


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テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・TOUR100 290gを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

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