01-ラケットインプレ

Tecnifibre TF40 290g v3(2024)をインプレ・評価。カスタムベースに最適なボックス型軽量スペック。テクニファイバー・テニスラケット

テクニファイバーTF40 290 v3 (2024年モデル)のインプレッション・感想・評価・クチコミ
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扱いすくカスタムベースとしても期待される薄ラケ+純ボックスフレームの『TF40 290 v3』をインプレッション!

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)
ダブルス・・・○・シングルス
ボレー・・・・○ストローク
高弾道・・・○・低弾道
多彩さ・・・○・安定性
柔らかい・○・・・硬い
スイートエリア
先端寄り
・・○・・スイートエリア
手元寄り
イージー・・・・○スパルタン

純ボックス+薄ラケ+面98だけど295g/325mmなので操作性やカスタム性が高いのが最大の魅力です!

アドブロ
アドブロ
レアなスペックなので今回のモデルチェンジを喜んでいる人は結構多いのでは!

メリット
軽くても打ち応えがある
フラットドライブを打ち込みやすい
高い減衰性で振動止め要らず
厚い当たりで安定させられる

ある程度の汎用性はある
デメリット
ノーマルでは若干パワー不足
グリップは他社よりも扁平
高い弾道は打ちにくい

ノーマルのままだと若干のパワー不足を感じる部分はあるものの、重量やバランスを調整して自分好みに育てていく楽しみがあるラケットですね!

TF40 290 v3をインプレ!

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)

今回はテクニファイバーのTF40 290 v3をインプレッション。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)

v3になって新たに追加されたのがこの290g/325mmのスペックで、これまで一番軽かった305g/325mmから大幅に扱いやすくなっているのが特徴です。

前作TF40(v2)のインプレはこちらの記事からご確認ください。

デザイン:カモフラ柄でより男性的な印象

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)
tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)

デザインはカーキ色のカモフラ柄が特徴で、前作よりも男性的・良い意味で無骨さがアップしています。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)のデザイン、ロゴ

前作TF40や現行T-Fightはブランドロゴに凹凸のある塗装でしたが、新型TF40では凹凸のなりフラットな塗装へと変化しています。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)
tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)

文字やTFロゴは黒になっていて、シンプルで美しいデザインになっています。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)
tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)のグロメット

グロメットは黒ではなくカーキ色になっています。

これまでのラケットには無いような色味なんですが、フレームのデザインや形状などに似合っていると思いますね。

スペック/仕様

モデル名Tecnifibre
TF40 290
16M v3
フェイス
サイズ
98 inch2
重量290 g
バランス325mm
フレーム厚21.7mm
均一
ストリング
パターン
16×19
グリップ
サイズ
2,3
発売予定2024年
9月7日
価格38,500

これまで最軽量でも305g・325㎜だったTF40ですが、290g/325mmというスペックが追加されたのがv3最大の変更点。

これまでのTF40の重さやバランスで敬遠していた人もトライしやすいスペックだと思います。

モールドは他スペックと全く同じとなっています。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)

グロメット径は若干大き目となっていて、ストリングピッチは密ですが多少たわみが出そうな雰囲気。

実測値:SW277・RA64

重量290g
バランス325mm
スイング
ウェイト
SW277
RA値RA64

いつもお世話になっているライズテニスサービスさんで計測をして頂いたところ、キレイにカタログスペックでした。

スイングウェイトはSW277で少し低めですが、カスタムする余白が十分にあるという事なので個人的にはちょうど良いなと感じました。

TF40 290 v3のRA値は64で、EZONE98やRF01などと同等の数値になっています。

63BOOM MP(2024)
VCORE98(2023)
BLADE100v8
CX200TOUR
TOUR100
64RF01 300g
EZONE98(2022)
PERCEPT100L
TF40
ELEVATE
65VCORE100(2023)
PERCEPT100
PURE STRIKE100 16/20
CX200(2024)
T-Fight300iso

特徴・コンセプト

TF40 v3より新たに加わったウェイト290g、バランス325mmの軽量バージョン。
ウェイトを下げることでスウィングスピードを上げて、より攻撃的に攻めたいプレーヤー、ジュニアや女性プレーヤーにお勧めの#テクニカルボックス。

https://www.tecnifibre.jp/products/tennis_racket/tf40-290-16m-v3/

軽量になったことでスイングスピードを上げ、より攻撃性を高めていきたいプレイヤーなどに向けて追加されたこのスペック。

従来よりも広いターゲット層にTF40をアピールしやすなったとも言えるでしょう。

インプレのセッティング

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)とレーザーソフト(RAZOR SOFT)
ストリングレーザー
ソフト
1.25mm
テンション45lbs
重量増加+16.6g
カスタムノーマル

今回はテクニファイバーのバランス型ポリエステルであるレーザーソフトの1.25㎜をチョイス。

打球感:減衰性はトップクラス

柔らかさ1しっとりマイルド
打ち応え2125ポリでも手応え重め
スイート
エリア
-1広いとは言えない
弾き感-1乗り感の方が強い
安定感1ブレる感覚は少ない
減衰性2現市場でもトップ級
快適性0雑なプレーはNG

TF40 v3は290gでも中身の詰まったしっとりとした打球感を実現。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3の打球感、フィーリング、打感

インパクトでの手応えもしっかりしている良い意味で軽さを感じないフィーリングです。

減衰性も非常に優れているのも印象的でした。

アドブロ
アドブロ
全周ウレタンフォーム充填のおかげか減衰性はトップクラス!290gとは思えないしっとりズッシリした打球感。

性能:高い操作性で丁寧に捌く

ストローク1低めの弾道が得意
ボレー-1浮きにくいが飛び控えめ
サーブ1スピードが想像以上
フラット1暴れずに制御しやすい
ドライブ2ラケットの旨味が出る
トップスピン-1掛けようと思えば掛かる
スライス0浮かないがアシスト少
弾道の高さ-1高さは出しにくい
パワー-1軽いのでパワー控えめ
操作性1290gで取り回しは良い
振り抜き1空気抵抗は少ない

290gになったことで操作性が若干向上しているので、相手のショットに素早く正確に面を合わせて丁寧に捌くようなプレーにもフィットしやすいのがTF40 290g。

フラットドライブで深いボールを安定して供給しつつ、派手じゃないけど堅実な組み立てで相手を追い込んでいくようなラケットですね。

サーブ:想像以上にフラットが走る

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3のサーブ評価

フラットサーブでは自分の力感以上にスピードが出てくれるため、リターン側も目測を誤ったのか振り遅れるという場面が何度かありました。

これまでも290gのフレームをいくつも使ってきましたがゆったり振ってもスピードが出る感覚、良い意味で軽さを感じないのはTF40独自の感触ですね。

一方で回転系サーブは正確なスイングとインパクトが必須になるため、バウンド後の伸びや変化を出すのはなかなか難しかったですね。

アドブロ
アドブロ
フラットサーブのスピード感は気持ち良いですね!

ストローク:低く深い球で押し込む

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3のストローク評価

ストロークでは弾道が低く出やすく、擦らずに大きなスイングで打ち抜くことで球威を引き出すことが出来ます。

290gで軽くなっているものの自動的にスイングスピードが速くなるという感じではなく、軽いからこそしっかり振らないと球威は出ないというイメージの方が近いかも。

操作性は向上しているので細かい操作、球際でのコントロールなどはしやすくなったように感じますね。

アドブロ
アドブロ
擦るような打ち方はNGなので厚ラケに慣れた人には難しく感じそうです!

片手バックはスピンもスライスも結構厳しい

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3のバックハンドストローク

薄ラケ+ボックス系ということもあり、片手バックで擦るようなスピンを打つとショートしてしまいがち。

逆に言えば飛び過ぎる事も無い為、厚い当たりでフルスイングしたい人には安心して打てるラケットだと言う事も出来ると思いますね。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3のバックハンドスライス評価

スライスは食いつき・乗り感によって押せる感覚があり、弾道が浮きにくいのも実戦での安定性につながる感じがして好印象。

しかしやはりアシスト自体は少なく、上手くミート出来なかった時や球際では短くなって攻め込まれやすい部分はありますね。

ストリングの変更、重量のカスタムなどして改善していくのが良さそうです。

ボレー:乗り感があり浮きにくい

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3のボレー評価

ボレーでも乗る感覚があるので、スイングの大小・力の強弱でボールの飛距離を調整しやすかったです。

タッチは出しやすく、本当にクラシカルでシンプルなボックスフレームという感じ。

ただしインパクトの手応えは重め、スイートエリアはお世辞にも広くない、重さによるパワーも控えめといった要素が組み合わさり、楽に打てるタイプのラケットではないですね。

アドブロ
アドブロ
悪く言えば飛ばない、良く言えば浮かないといった所です。

総合評価:ノーマルで完成ではなさそう

ダブルス・・・○・シングルス
ボレー・・・・○ストローク
高弾道・・・○・低弾道
多彩さ・・・○・安定性
柔らかい・○・・・硬い
スイートエリア
先端寄り
・・○・・スイートエリア
手元寄り
イージー・・・・○スパルタン

ノーマルの状態でガッツリプレーしてみましたが、ノーマル状態で完成というワケではなくカスタムしながら育てていく1本だと感じました。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3に対する個人的評価

ノーマルでも290gとは思えない打ち応えと安定性は十分感じる事が出来、特にフォアの切り返しは高い精度で打ち込むことが出来ました。

一方で飛びは控えめになっていてもう少しパワーが出しやすくしたいなぁとも感じました。

軽くなったことによるメリット・デメリットの両方を感じるフレームですね。

細ゲージのポリでシャープさをプラス、重量をチョイ足しして操作性はある程度キープしつつ球威を高める、というようなカスタムをしてみたいと考えています。

動画インプレッションはこちら

スリンガーバッグを使った打球感や性能テストについてはこちらをご覧ください。

ダブルスをプレーしている様子はこちらになります!

メリット:フラット系が伸びる

・軽くても打ち応えはしっかり
・フラットドライブを打ちやすい
・高い減衰性で振動止め要らず
・305g/315gより操作性向上

軽くても打ち応えがあり、フラットドライブで強く打ち込んで行く気持ち良さは120点のラケットですね。

減衰性は現市場でもトップクラスに優れており、振動止めは無しで快適にプレーすることが出来ます。

デメリット:カスタム前提で考えるべき

・ノーマルでは若干パワー不足
・高い弾道は打ちにくい
・グリップは他社よりも扁平

290gだとパワー自体は控えめなので、自分の力で飛ばす感覚は強め。

ピッチは狭くグリップは扁平なので、高い弾道やスピン系には若干不利な所はあると思います。

相性の良いストリング(ガット)

軽量スペックでもフィーリングを大切にする人が選ぶタイプのフレームだと思うので、基本は自分の好きな打球感のストリングを張ってみて様子を見るのが吉。

ただ中厚系・黄金スペックなどに比べれば振動が少なくしっとりした感触、加えて少し重めの手応えになりやすいのを考慮して調整していく必要があると思います。

らしさを強調するなら柔らかめのポリ

ボックスらしい乗り感を重視するのであれば、今回使用したレーザーソフトやG-TOUR3、ファントムタッチなどある程度柔らかさがあるようなストリングがオススメ。

ただ軽量+球持ちの良さによるパワー不足感が出る可能性もあるので、そういった場合には1.20㎜以下の細ゲージのポリで球離れの良さをプラスするのが吉かと思いますね。

ライバルラケットの比較

【ライバルラケット】
・CX200LS
・WHITEOUT290
(BLADE98S)
(EZONE98L)
(VCORE98L)

TF40 290のようなスペックのラケットは、現市場ではもはや絶滅危惧種となっています。

薄ラケ+ボックス系+フラットビーム+面98(16×19)+300g未満という要素を満たしているのは、CX200LSやWHITEOUT290などごく一部の製品のみとなっています。

面98+300g未満という条件であればBLADE98S、EZONE98L、VCORE98Lなども候補として入ってきますね。

最大のライバルはCX200LS

一番のライバルは間違いなくダンロップのCX200LS

カタログスペック上はほぼ同じ2本ですが、CX200LSはSWが260台と軽めの個体が多い事もあって操作性は◎。

打感もTF40に比べれば軽やかさがあり、薄ラケを楽に振り回したいという意味ではCXにやや分がありそう。

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)

TF40はSW277で若干高く、打球感もしっとり+手応えしっかりなのでよりハードヒット or フラットで叩きたい人にフィットするフレームになっています。

軽やかさならCX、打ち応えと減衰性ならTF40という感じかと思いますね。

発売日・予約情報

tecnifibre(テクニファイバー)のTF40 290g v3(2024)

TF40 v3は2024年9月7日に発売スタートとなっています。

テクニのラケットバッグも一緒に

テクニはラケットバッグのデザインや作りが非常に優れていて魅力的なのですが、今回のTF40 v3に合わせてカーキ色の製品が追加されています。

このバッグの中からTF40を取り出したら強者感が出る・・・はず。

個人的な感想:軽いからこその長所・短所が明確

様々な環境でこのTF40 290gを使用してみましたが、軽量になったことによる長所・短所がハッキリと出るラケットだなと感じています。

まず軽くなった事で操作性は若干向上したのは大きなメリットで、面を合わせる、ボレーを捌くといった場面で明らかにプレーしやすく感じました。

一方で軽量になった事で重みによるパワーは減少、むしろ305gの時よりも自分の力・自分のスイングの強さで飛ばすという感覚は強まっています。

アドブロ
アドブロ
面98、純ボックス形状、21.7mmフラット、そこに軽めの290gとなれば・・・正直言って飛ぶ要素は無いラケットと言って差し支えないと思います。

そうなるとやっぱり一番のメリットはカスタムベースとしてのイジりやすさで、自分好みの重量・バランスにしやすい、レザーグリップにしつつ総重量を抑えられるというのはこれまでの305g・315gには出来なかった事だと思いますね。

一方で軽さゆえにノーマルでは今まで以上にスイングスピードやフィジカルが求められるので、ジュニア選手や女性プレイヤーには正直オススメはしにくいラケットだと考えてます。

減衰性の高いフィーリング、カスタムして性能を引き出す、ある意味プロストックのようなラケットなのだと思います。

まとめ:TF40 290 v3


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テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・EZONE98Lを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

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