01-ラケットインプレ

HEAD BOOM MP(2024)をインプレ!優しいオールラウンドラケット。ヘッド・ブーン・エムピー

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデル
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回は『HEAD BOOM MP 2024』をインプレッション!

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデルのロゴ・シャフト
ダブルス・○・・・シングルス
ボレー・・○・・ストローク
低弾道・・○・・高弾道
多彩さ・○・・・安定性
柔らかい・○・・・硬い
スイートエリア
先端寄り
・○・・・スイートエリア
手元寄り
イージー・○・・・スパルタン

柔らかめの打球感にオールラウンドに扱い易い性能、幅広いプレイヤーが使えるラケットに仕上がっています。

アドブロ
アドブロ
でも一番の魅力はデザインかなと思います!

メリット
柔らかさと性能バランス
カスタムベースとして優秀
クセの無い使い心地
可愛らしいデザイン
デメリット
特に目立つ個性はない
ノーマルでは若干パワー不足

クセの無い使い心地と性能になっており、295g/315mmというスペックはカスタムベースとしても輝くスペックになっています。

HEAD BOOM MP 2024

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデルのデザイン

今回はBOOM MP 2024年モデルをインプレッション。

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデル

BOOMは2022年に新シリーズとして登場、今回は初めてのモデルチェンジでオーセチック2.0が搭載されたのが変更点となっています。

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデル

デザインも前作の雰囲気は踏襲しつつ、黒い部分が増えて引き締まった印象になっています。

アドブロ
アドブロ
老若男女問わずに選べるオシャレなデザインですね!

スペック/仕様

モデル名HEAD
BOOM MP
2024
フェイス
サイズ
100 inch2
重量295 g
バランス315 mm
スイング
ウェイト
フレーム厚24 mm
フレックス
ストリング
パターン
16×19
発売日2024年
3月
価格37,400

295g/315mmと若干軽量+トップライトになっているため、非常に操作性が高いのが特徴。

面100にフレーム厚24㎜となっており、反発力によるアシストもそれなりに期待出来るスペックになっています。

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデルのフレーム正面厚

グリップ上部で正面厚が薄く設計されており、フレームの厚み(※横から見た厚さ)の割にしなやかなフレームになっています。

実測値:SW279・RA63

重さ296g
バランス316mm
スイング
ウェイト
279
RA値63

いつも通りライズテニスサービスさんに計測してもらったのですが、今回はほぼほぼカタログスペックの296g/316mmでした。

意外だったのがスイングウェイトが279だったことで、CX200(305g)やウルトラ100v4(300g)がSW270程度でしたので想像よりもちゃんとした数値になってますね。

60SPEED MP(2024)
PERCEPT97D
62SPEED MP(2022)
PERCEPT104
CX200OS(2021)
63BOOM MP(2024)
VCORE98(2023)
BLADE100v8
64EZONE98(2022)
PERCEPT100L
ELEVATE/LITE
ARMA PRO98
S-MACH PRO295

RA値は63前後となっており、現行SPEED MP(RA60)よりも少し高い数値となっています。

市場全体の中では十分しなやかなフレームに分類されますね。

実はフレーム厚は均一(フラットビーム)じゃない

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデルのフレーム厚さ

実際に現物を見て気付いたのですが、実は厚さが24㎜均一(フラットビーム)ではなかったんです。

実際はフレームの2・10時の部分が最も厚く、そこからトップ/グリップにかけて若干薄くなるような設計になっています。

特にグリップの上部分が21.5㎜と薄くなっているため、フェイス周りはしっかりしつつも手元に近いところからしなるような動きが出やすくなるのではないかと推測できます。

アドブロ
アドブロ
フラットビームかテーパードかでライバルは大きく違ってくるので、ここは正確に記載してもらいたいですね・・・

オルタネイトも同時に発売

より可愛らしい配色のオルタネイトも同時に発売されています。

打球感:柔らかく掴む感覚

柔らかさ1しなりもたわみも十分
打ち応え-1軽めで楽に飛ばせる
スイート
エリア
1少しトップ寄りに広い
弾き感0乗り感がある
安定感0若干ブレる印象
減衰性1振動止めは要らない
快適性1全体的に優しい

ポリツアーレブ1.25㎜を45ポンドで張った状態で打ちましたが、柔らかめで快適な打球感でした。

厚さ24㎜の他社モデルと比べると、CX400よりはBOOMの方が若干柔らかめで掴む感覚があり、クラッシュ100(初代)よりはダルさが無くほど良い柔らかさに抑えられているように感じました。

アドブロ
アドブロ
柔らかいけど楽に飛ばせる、良い感じのバランスにまとまっていると思います!

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデル

ゆっくりなスイングでもある程度食いつきが出やすく、非力な人や合わせるようなスイングの人でも食いつき・乗り感を使ってコントロール出来るのは◎。

ピッチの広いストリングパターン+大きいグロメット径がこの食いつき感を生み出しているのかなと思います。

前作より減衰性と捻じれ剛性は高い感じ

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデル

前作BOOM MPと比較すると新型の方が減衰性と捻じれ剛性が高く感じ、想像以上に最近のトレンドをしっかり反映したラケット(およびモデルチェンジ)だなと思います。

インパクトのマイルドさは十分、それでいてブレたりダルくなったりしない剛性感がプラスされています。

とは言え新旧で極端な差はないのでスイッチする時に苦戦することはあまりないと思いますし、旧型を安く買って複数本揃えるというのもアリですね。

性能:どのプレーも楽にこなせる

ストローク1 回転を掛けて制御しやすい
ボレー1乗るので押せる運べる
サーブ0球種の打ち分けしやすい
ドライブ0可もなく不可もなく
トップスピン1回転自体は掛けやすい
弾道の高さ0平均~僅かに高め
スライス-1若干不安定感がある
パワー0球威は控えめ
操作性1楽に振り回せる
振り抜き1意外と空気抵抗も少ない

295g/315mmは取り回しが良く、重さの割にアシストや飛びもある程度あってどのプレーも楽にこなすことが出来ますね。

良く言えばクセの少ないオールラウンダー的ラケットで、悪く言えば特に目立つ部分がない没個性なラケットかもしれません。

head boom mp 2024の性能評価

ゆったり振ってコントロール、低~中弾道のスピンでじっくり組み立てるような人には凄くフィットすると思いますが、球威で押し込んで行きたい人はカスタム必須と考えた方が良さそうです。

サーブ:操作が楽で打ち分けしやすい

取り回しの良さがあるので、球種の打ち分けや調整もしやすくて良いですね。

回転の掛けやすさも平均+αのレベルで、とにかくサーブにおいては大きな不満は無いですね。

食いつきによるパワーロス感は若干あるので、スピードを追及するなら硬めのポリなどを選ぶのが良いかも。

アドブロ
アドブロ
フラットと回転系を打ち分けて相手に読ませないような組み立てがしやすいラケットです。

ストローク:合わせても打っても良い

ゆったり振っても食いつくフィーリングが出てくれるので、丁寧にコントロールしたりライジングで合わせに行くような場面でも安心感がありました。

強いインパクトでは乗り感が強まるので暴発しにくく、強打でも合わせるスイングでもほどほどにショットがまとまってくれますね

唯一気になったのはバックハンドスライスで、軽さとピッチの広さの影響なのか伸びや安定感が物足りない感じがしました。

アドブロ
アドブロ
ドライブからスピンまで使いやすいのですが、やっぱり球威や伸びの点ではもう一歩・・・という感じ。

ボレー:乗り感と飛びで安心

ラケットの特性が一番メリットにつながっていると感じたのはボレーで、乗り感とほど良い飛びのおかげで安心してネットに出ていくことが出来ました。

軽めのボレストでも乗り感があり、押す・運ぶような感覚でボレーする事が出来ます。

ボレーを得点源にしている女性ダブルスプレイヤーでも十分に使えるラケットに仕上がっています。。

アドブロ
アドブロ
ボレーでも掴む感じがあるのでコントロールがしやすくて良かったです!

インプレ動画はこちら!

ノーマル状態にポリツアーレブ125を張った状態のファーストインプレッションがこちら。

快適に飛ばせる感覚が強く、同等スペックのラケットと比べても柔らかいフィーリングは大きな魅力ですね。

ストリングはレブのままトップに2gほど加重した状態でダブルスやってみました。

スイートエリアの広さ、スピンの掛けやすさなど、ダブルスでもメリットが非常に光る1本だなと実感。

スイングウェイトをSW295で揃えたBOOM MPとCX400TOURを打ち比べてみた動画です。

シャープなCXに対してマイルドなBOOMという対照的な味付けで、同じようなスペックに揃えても使い方やアジャストの仕方はだいぶ違いましたね。

メリット:カスタムベースとして優秀

・柔らかさと性能バランス
・カスタムベースとして優秀
・クセの無い使い心地
・可愛らしいデザイン

柔らかい打球感ながら楽に飛ばせるアシストがあり、幅広いプレイヤーが使いやすく感じられるのが最大のメリット。

295g/315mm/SW280弱のスペックはカスタムしやすく、トップに2,3g張れば300g弱+SW280中盤と丁度良い感じに仕上げられますね。

そして何よりデザインが優秀で、チョコミントやビアンキの自転車を連想させるようなちょっと可愛らしい配色が魅力的です。

デメリット:目立つ個性がない

・特に目立つ個性はない
・ノーマルでは若干パワー不足

ほど良く柔らかい打感・優しい使い心地と性能が魅力の一方、BOOMの特徴はコレ!っていう目立つ個性がないのがデメリットかもしれません。

また大きなマイナスではないのですがノーマルのままだと若干打ち負ける感じ・パワー不足を感じてしまいやすく、特に男性が使う場合にはカスタマイズ前提て考えるのが良いかと思います。

個人的・総合評価

質問箱に「マイラケ候補としてBOOM MPはいかがですか?」というコメントを頂いたという事もあって、とりあえず試してみようという気持ちで購入したBOOM MP。

端的に言えば普通に使いやすい優しいラケットですね。

マイルドゆえに多少アバウトなコントロールに感じる場面もありますが、それが許容範囲の広さ=優しさと捉えることも出来ますね。

HEADは競技者向けのイメージが強いし、実際トッププロが使っている・契約しているというのが大きなセールスポイントになっているブランドなので、BOOM MPのような一般愛好家が普通に使いやすく感じられるラケットっていうのは意外と珍しいのでは?と思いました。

ハッキリとした個性がないという部分も確かにあって、BOOM MPじゃなきゃダメ!っていう部分がデザイン以外では見つけにくいかなと思います。

また同じHEAD内でもSPEED MP(CPI500)、EXTREME MP(CPI500)との違いもそれほど大きくなく、正直どれを選んでも大差ないかなと感じました(※ポジティブに言えば自分の気に入った色のラケットを選べる)。

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデル

あとは非常に細かい部分なんですが普通に張るとバンパーの端が浮いてしまうため、特に初めてのストリンギングの際にはクセ付けのために張り方を工夫する必要があります。

これはハッキリ言ってバンパーやグロメットの形状が不親切設計だと思います(笑)

相性の良いストリング(ガット)

今回はポリツアーレブを選びましたが十分にマイルドだったので、硬めのポリエステルを合わせる方がしっかり打ちたい男性プレイヤーにはオススメ。

ホールド感の強いストリング(例えばハイパーGやEXバイト)などを合わせると、パワーロス感が強くなり過ぎて球が走りにくくなってしまうので要注意。

ほど良い乗り感とアシストをバランス良く満たすようにするなら、ホークタッチファントムタッチなどツルツルした丸ポリがちょうどよく仕上がると思います。

色を合わすならポリツアーレブがベスト

フレームと色を合わせるならポリツアーレブミント色がオススメ。

BOOMのために作られたとしか思えない、完全一致と言っても良いくらい同じような色味のストリングです。

そしてグリップテープに関してはヘッドから緑色が販売されているので、PTレブとこれを組み合わせれば完全にミント色でまとめる事が出来ます。笑

ライバルラケットの比較

ライバルになるのは23~24㎜程度の厚み+面100+300g未満のラケットたちでしょう。

個人的に一番のライバルかなと思うのはクラッシュ100(※初代含む)で、同じような厚み+重さになっています。

クラッシュ100は特に初代は圧倒的柔らかさで多くのユーザーを獲得しましたが、極端なしなりの大きさゆえに球が走らない・でも他のラケットに乗り換えられないという沼ラケットでした。

BOOM MPはほど良い柔らかさと十分な実用性を兼ね備えているので、乗り換え先候補としては良いんじゃないかなと思います。

BOOM MPを選ぶ理由:柔らかさと優しさ

ライバルたちと比べた時にBOOM MPを選ぶ理由は、柔らかい打球感と性能バランスを良い感じに両立しているという点ですね。

CX400やT-FIGHT295などに比べて打球感は確実に柔らかく、ピュアストチームやTOUR100に比べても簡単に飛ばせるのがBOOM MP。

柔らかさも優しさも両方良い感じに両立したい人にBOOM MPはオススメです。

CX400TOURと比べるとかなりマイルド

2024年上半期、非常に気に入って使っているCX400TOUR。

面100で300gに23㎜フラットビームで、ドンピシャではないものの十分BOOM MPの競合に成り得るラケットではあります。

この2本はどちらもオールラウンドに使いやすい、打球感が柔らかいという共通点はあるものの、使用感には想像以上に大きな差がありますね。

CXは柔らかい打感ですがボールをどこで捉えたのかというのが分かりやすく、より精度の高いピンポイントなコントロールで狙って打つというのがしやすいですね。

ただ打点のズレやスイングのブレもショットに正確に反映される感じが強く、良くも悪くも真面目でストイックなラケット

それと比べるとBOOM MPは打感はマイルド、悪く言えばちょっとボケた感じですね。

コントロールに関してもCXが仮にターゲットから±1mで狙えていたとしたら、BOOM MPは±1.5mくらいで少しアバウトになっちゃうイメージ。

その代わりに打点がズレたり多少スイングが雑になったとしてもその±1.5mから外れる事が少なく、あまり考えてプレーしなくても良い、リラックスしてプレーして良い優しさを感じます。

みんなの感想/口コミ

【みんなのクチコミ】
・かわいい!
・打球感がソフト
・前作より飛ぶ気がする
・飛びと回転が良い
・打球感が良い
・操作性が抜群
・振り抜きが良い
・しなやか
・フラットもスピンも対応

https://www.tennisbear.net/racket/8735/info

クチコミを見てみるとデザインの可愛さ、打球感の柔らかさ、操作性の良さなどが多く挙げられていました。

まとめ:HEAD BOOM MP 2024


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: truemansolo-1024x1024.jpeg
テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・EZONE98Lを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

関連記事

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Follow-me-1-1024x213.jpg

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です