01-ラケットインプレ

【Tecnifibre】T-FIGHT300isoflexをインプレ・比較・評価!テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(2023)

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックスのインプレ・レビュー・評価・感想
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今回インプレするのはテクニファイバーの主軸ラケットである『T-FIGHT300 isoflex』です!

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)
ダブルス・・・○・シングルス
ボレー・・・○・ストローク
低弾道・・○・・高弾道
多彩さ・・○・・安定性
柔らかい・・・○・硬い
スイートエリア
先端寄り
・・○・・スイートエリア
手元寄り
イージー・・・・○スパルタン

T-FIGHT300isoflexはパワーロスを最小限に抑え、これまでのT-FIGHTシリーズ同様にプレイヤーの意図をショットへ正確に反映してくれるラケットになっています。

メリット
ラケットが邪魔をしない
カッチリしててパワーロス少ない

ドライブ系ストロークで押し込みやすい

強打してもフレームがブレない
薄めのグリップで強打しやすい
デメリット
意外と硬い打球感
空気抵抗は結構ある
扁平グリップは好みが分かれる
汚れが目立つ

特にドライブ系ストロークキレを生み出しやすく、ブレの少ないフレームは強打するほどにメリットを感じられますね。

性能の偏りは少なくオールラウンドなラケットですが、扁平グリップだったり汚れの目立ちやすい白色だったりと前作よりも好き嫌いが分かれるようになっています。

アドブロ
アドブロ
Isoflexになって柔らかいというインプレを複数見かけたのですが、僕の打ち方だと前作RSよりも硬く感じました!

T-Fight300 isoflex
(テクニファイバー)

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

テクニファイバーの主力モデルであるT-FIGHTシリーズの中でも最もベーシックなスペックなのがこのT-FIGHT300 isoflex。

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)
テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

テクニらしい白地+トリコロールの配色は非常にオシャレで、このラケットの大きな魅力のひとつとなっています。

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

フェイスの3・9・12時部分のグロメット・バンパーには飾り穴が空いていて、そこからフレームの赤や青が見えるようにデザインされています。

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

T-FIGHT295isoはグロメットはフレームにピッタリと収まるような形状でしたが、300は一段高くはみ出すような形状になっています。(RSはグロメット全体でこうなっていました)

スペック/仕様

モデル名T-FIGHT300
isoflex
フェイス
サイズ
98 inch2
重量300 g
バランス320 mm
フレーム厚22.5 mm
均一
ストリング
パターン
16×19
グリップサイズ2,3
発売予定2023年
2月
価格38,500

面98+300gという珍しいスペックを採用しているT-FIGHT300。

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

22.5㎜のフラットビームに、ハイブリッド型のフレーム断面形状を採用。

実測値:SW284・RA65

重量302g
バランス318mm
スイング
ウェイト
SW284
RA値
(フレックス)
RA65

いつも通りライズテニスサービスさんで計測をして頂いた実測値がこちら。

SW284で丁度良い感じ、RA値65と高くもなく低くもなくといった所。

前作RS300が実測値でRA68でしたので、数値的には低くなったので少ししなやかになっているのかもしれませんね。

64EZONE98(2022)
TF40
ELEVATE
ARMA PRO98
S-MACH PRO295
65T-Fight300iso
CX200(2024)
CX200TOUR(2024)
VCORE100(2023)
PERCEPT100
PERCEPT100D
ARMA PRO101
66ULTRA TOUR100v4
FX500TOUR(2023)
VCORE98(2021)
VCORE100(2021)
XCALIBRE
68T-FIGHT RS300

RA値はCX200、EZONE98、VCORE98(2021)に近い数値となっていますね。

使用選手:シフィオンテクなど

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【主な使用選手】
イガ・シフィオンテク
ダニエル・コリンズ
コンスタン・レスティエンヌ
山﨑郁美選手 など

女子テニスの覇権を握っているシフィオンテク、引退シーズンで覚醒中のコリンズ、曲者という表現がピッタリくるレスティエンヌなどがT-FIGHT300isoを使用。

また日本人では山﨑郁美選手が使用しており、オールラウンドなプレーで活躍しています。

2024年からはシフィオンテクがT-FIGHTを使うというニュースに驚いた人も多かったのではないでしょうか。

アドブロ
アドブロ
ただしシフィオンテクの写真を色々調べるとラケットはTEMPOをベースにペイントジョブ+isoflexのグロメットに換装したものなんじゃないかなと推察しています。

打球感:予想よりも硬い

柔らかさ-1かなりカチッとしてる
打ち応え1手応えは十分ある
スイート
エリア
-198の中でもシビア
弾き感1レスポンスは◎
安定感1フレーム剛性感じる
減衰性-1現行の中では控えめ
快適性0使い手次第な1本

ストリングはレーザーソフト125PTストライク125/120を使用。

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

98平方インチ+22.5㎜厚のフレームは剛性感があり、打球感はかなりダイレクトな印象。

余計な変形やブレ感は皆無で、フルスイングして攻め勝つような積極的なプレーとの相性は良いと思いますね。

アドブロ
アドブロ
逆にゆったり大きく振るようなスイングだと球が乗らないし、このラケットを使うメリットがそんなにないです。

295よりは減衰性が良い300

295も購入して使っていたのですがとにかく減衰性が悪く、ポリを張ると振動止め無しではかなり厳しいレベルでした。

それと比べると300はだいぶマシで、振動止め無しでも十分プレー出来るレベルになっています。

ソースは忘れたのですが300以上はフレームの一部(おそらくグリップからシャフト)にウレタンが充填されているらしく、これが影響して中空の295のよりも減衰性が高くなっているのかなと思います。

アドブロ
アドブロ
ただしここ数年のトレンドである高い減衰性のラケット達と比べてしまうと明らかに減衰性は控えめ。あくまで295よりは振動を感じにくい、というレベルに感じました。

性能:ドライブ系で打ち込みやすい

ストローク1直線的に打ち込める
ボレー1弾きでパンチが出る
サーブ1球速重視で打ちやすい
ドライブ2しっかり打ち込める
トップスピン0回転量は平均レベル
弾道の高さ-1意外と低めに出る
スライス1浮かさずに打てる
パワー0振った分しか行かない
操作性0問題無く扱える
振り抜き0意外と空気抵抗ある

ドライブ系ストロークが打ちやすいというのはあるものの、性能的にはバランス型のラケットでなにかひとつが突出しているという感じではないです。

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

ラケットが何かしてくれるタイプではないので、良くも悪くも使い手次第だと思います。

サーブ:スピードで押し込むのが吉

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

サーブはスピードが出しやすく、上手くフラット系サーブをまとめる事が出来ればサービスキープも楽ちん。

回転系のサーブも問題無く打つ事が出来るのですが、バウンド後の変化量は若干控えめ

変化量よりもスピードと深さで相手を押し込んで行くイメージの方が、ラケットの旨味を引き出しつつ得点につなげやすくなりますね。

アドブロ
アドブロ
ラケットが助けてくれる感じはないので、自分のサーブ力がそのまま素直に反映される感じです!

ストローク:ドライブ系でコースを突く

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

扁平グリップという事もあり、少し薄めの握りにしてレベルスイング気味にフラットドライブを打ち込むのは非常にやりやすかったです。

レスポンスが良くパワーロスも少ないので、ポジションを下げずに早いタイミングでコースを切り替えて相手を走らすような展開に持ち込みやすい性能をしてます。

逆にポジションを下げてスピンで繋ごうとすると伸びが出にくく、いかに攻撃的なプレーをし続けられるか?っていうタイプのラケットに感じました。

アドブロ
アドブロ
しなりやねじれが少ないフレームなので強打する時はブレずに安心、ゆったり大きく振ると乗らず制御しにくいって感じでしたね。

スライスは浮きにくく、扁平グリップのおかげでコントロール性も優秀。

ただし油断すると浅めに落ちてしまいがちなので、スライスでも自分の力で飛ばす意識は必要と考えた方が良さそうです。

ボレー:ブロックして弾き返す

テクニファイバー・ティーファイト300アイソフレックス(Tecnifibre T-fight300 isoflex)

レスポンスが良いのでインパクトさえしっかり決まれば、かなりパンチのあるボレーが飛んで行ってくれました。

相手の速いショットに対してガチっと腕を固めてブロックするようなボレーも打ちやすく、特に速い展開で仕掛けたい上級者などには武器になりそうです。

ただお世辞にもスイートエリアが広いという感じはなく、アシストを求める人には厳しそう。

アドブロ
アドブロ
ラリー強度が低いと旨味が感じにくく、速いテンポ+強いボールでガシガシ打ち合うような高いレベル帯の人の方が恩恵のあるラケットですね。

インプレ動画はこちら

購入直後のファーストインプレッションをまとめたのがこちらの動画。

T-FIGHT295isoとの違いや、実際に使ってみて感じたことなどを正直にお話しています。

県トップクラスの実力者たちとのダブルスをした様子がこちら。

フラットの速いサーブ、時折見せたフラットドライブ系のストロークなど光るところもありましたが、安定して火力を出し続けるのが難しい感じがしました。

メリット:シャープなショット

・ラケットが邪魔をしない
・ドライブ系ストロークで押し込みたい
・薄めのグリップで強打しやすい
・カッチリしててパワーロス少ない

とにかくどの場面においてもラケットが勝手になにかしちゃう感覚は皆無で、プレイヤーの邪魔をしないっていうのは歴代モデルから継承している部分ですね。

弾道を抑えて直線的にフラットドライブを打ち込む時は非常に気持ち良い・爽快感があり、テンポを早めてどんどん攻めたくなるラケット。

しなりや捻じれ、ブレ感などはほとんどなく、どの局面でも安定しているのもこのラケットの魅力ですね。

デメリット:意外と打感が硬め

・意外と硬い打球感
・空気抵抗は結構ある
・扁平グリップは好みが分かれる
・汚れが目立つ

前作と比べても打球感はドライで硬めの印象が強くなり、僕はIsoflexというテクノロジーの良さ・恩恵を感じることは出来ませんでした。

Isoflex搭載が一番の目玉ですが、スイートエリアが広いという感覚はありませんでした。

また前作よりはマシになっているものの、グロメットが出っ張っていたりするので縦長スリムの98平方インチにしては空気抵抗が大きい気がします。

素振りすると「ヒュン」という風切り音がするのも好みが分かれそうなポイント。

あとは扁平グリップ+真っ白デザインというテクニのアイデンティティの部分なんですが、これもかなり好みが分かれるところですね。

個人的・総合評価

購入してから複数のセッティングで試したのですが「RS300よりも難しい」というのが正直な評価ですね。

過去にもテクニのラケットを複数使ってきましたが、今作は想像以上にシビアでストイックなラケットに感じました。

ラケットがプレイヤーの邪魔をしないっていうのは間違いないのですが、RS300の時よりも剛性感が強くて強打が前提って感じがしました。

あくまで想像にはなりますが、僕よりもスキルや体格がある人が使うなら恩恵を感じられるんだろうなと思います。

ただし僕のような一般愛好家の平均レベルだと恩恵を感じられる場面は少ないし、なにより扁平グリップが他社製品からのスイッチが難しい大きな要因になってしまっているのも難しいところ。

味付けとしては汎用モデルなのは間違いないのですが、他人にオススメするのは難しく「買うなら1本試してから」っていう感じになりそう。

これまでのテクニはハイテク素材やテクノロジーをあまり使わず素朴で柔らかめの打球感だったんですが、Isoflex世代になってカッチリ+ダイレクトという印象が強まりました。

相性の良いストリング(ガット)

打球感が硬く感じやすかったため、普段以上にたわみやすいストリングと組み合わせる方が快適にプレー出来るんじゃないかなと思いますね。

ポリならホークタッチファントムタッチブラックヴェノムなどが無難で合わせやすそうですね。

ドライな感触を抑えるならアイスコードエレメントなどもありかもしれません。

ライバルラケットの比較

【ライバルラケット】
・ラジカルMP
・D300
・プレステージMPL

面が100未満、重量が300g以下というので探していくとラジカルMPを筆頭に、ミズノのD300やHEADプレステージMPLなどがライバル候補と言えるでしょう。

T-FIGHTの白基調のデザインは大きな差別化ポイントになるかと思いますね。

みんなの感想/口コミ

準備中

まとめ:T-FIGHT300 isoflex


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テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・EZONE98Lを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

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