ボックス(BOX)系フレームのテニスラケットの特徴
ジョコビッチやフェデラーなどが使っている「ボックス系ラケット」。
その特徴や魅力、メリット・デメリットについて学んでいきましょう!
フレームの断面形状にはどんなタイプがあるの?
・ボックス(BOX)系
・ラウンド系
・ハイブリッド型
(中間型、多角形型)
大まかに分けると主にボックス系とラウンド系の2つが存在しています。
また最近では、その2つを組み合わせたハイブリッド型(中間型、多角形型)なども多く展開されています。
※完全なボックス、完全なラウンドというフレームは実際には少ないのですが、便宜上大まかにボックス系・ラウンド系などという形で分類される事が多いです。
ボックス形状のラケットのメリットは?
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フレームがしなりやすい
球が食いつくような打球感
球との接触時間が長く感じられる
飛びは控えめ
ボックス系と呼ばれるフレームの特徴は、プレイヤーの意図を正確に反映しやすいという点だと考えています。
ほどよくフレームが変形する(しなる・たわむ)ので、ボールとの接触時間が長く感じやすく、ボールをしっかり感じながら打つこと出来るんですね!
ラウンド系フレームとなにが違うの?
Embed from Getty Images・ラウンド系の方がパワフル
・ラウンド系は弾きの強い打球感
・ラウンドの方がフレームの変形が少ない
ボックスとほぼ反対の特性を持っているのがラウンド系のフレームです。
ラウンド系はフレームの変形が少ないのが特徴で、ボールを弾くのでスピード+スピンのショットを打ちやすいのがメリット。
「どっちが良いの?」っていうことではなく、自分の体力や目指すプレーに合わせて選び分けるのが大切になります!
男子トッププロでは再びボックス系が多数派に?
Embed from Getty Images一時期は男子でも厚いラウンド系ラケット(=黄金スペック)がトレンドになっていたのですが、NextGen世代あたりからボックス系ラケットを使用している選手が多く躍進しています!
特に高身長かつ高い機動力を持った選手が多く輩出されているのも影響しているのかも!
オススメのボックス系ラケットを紹介!
ここからはフレームの厚さごとに、ボックス形状のラケットをご紹介します!
20mm以下のモデル:まさに薄ラケ!
強いしなりとマイルドな打感、空気抵抗が少なく振り抜きが良いモデルが多いのがフレーム厚20mm以下のゾーン!
TENX PRO XCALIBRE
YONEX VCORE PRO97HD
DUNLOP CX200 TOUR(2021)
21-23mmまでのモデル:実用性高いモデル多数!
ボックスらしいしなやかさやホールド感は残しつつ、フレームに適度な剛性を持たせる事で、実戦でも使いやすい性能を実現しているモデルが多いのが特徴!
Prince Phantom Graphite
DUNLOP CX200/ 200 OS/ CX400TOUR
Wilson PROSTAFF97 v13.0
HEAD G360+ PRESTIGE PRO
BRIDGESTONE X-BLADE BXシリーズ
Tecnifibre T-Fight RS300
Prince TOUR100
24mm以上:厚いボックス系はレアな存在!
ボックス系+厚みの両方を取り入れた非常にレアな存在がこのカテゴリーの特徴!
DUNLOP CX400
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おまけ:ボックス系にオススメのストリング(ガット)
ボックス系はしなやかなフィーリングを持っている一方、ラウンド系に比べると若干アシストで劣る面があるのは事実。
体力に合わせてストリングを選んで、ベストなストリングを見つけ出しましょう!