・ストリング選びを体系的に解説
・最適なストリングと出会える
・分類と選び方がハッキリ分かる
・張り替え時に失敗しにくくなる
この記事では最適なストリングに出会う為の選び方と道のりを体系的に分かりやすく解説しています。
そのため記事ボリュームがたっぷりになってしまっているので、『細かい解説は良いから分類表を見たい』という方はこちらのショートカットボタンをポチっと押すと表まで一気に飛ぶことが出来ます。
こんな人にオススメ |
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・自分に合うストリングが分からなくて悩んでる ・ストリングの種類や違いは知ってるけど選ぶ基準が分からない ・ストリング選びで失敗したくない ・パフォーマンスが上がらなくて色々試して沼っている ・マイストリングを決定したい! |
あなたに最適なストリングと出会うためのロードマップを用意しました。
この記事では『自分にあったテニス用のストリングを見つける』という目標にたどりつくまでの効率的な道のりを解説しています。
どうすれば自分に合ったストリングが見つかるのか?と悩んでいる方はもちろん、ストリングを張り替えようと考えている方もぜひ最後まで読んで頂いてストリング選びのヒントにして頂けたら幸いです。
めっちゃ難しいストリング選びをもっと分かりやすく!
僕がこれまでに試してきたストリングは200パターン以上。
ストリングについて沢山の試行錯誤をしてきましたが、それでもなおストリング選びは難しいと感じています。
・違いが分かりにくい
・選び方についてのコンテンツが少ない
・ノウハウが体系的にまとめられていない
・製品情報もラケットより少なめ
・結局いつものやつを選びがち etc…
選択肢も多いし、ラケット以上に深い沼がある気がします!
理由は様々あるのですが、無限に近いほどの選択肢があるという事、選び方について体系的にまとめられていないという事などが大きな要因として挙げられると思います。
この記事では難しいストリング選びをもっともっと分かりやすくすることで、あなたに最適なストリングと出会うまでの道のりをサポートすることを目標としています。
最適なストリングに1発で辿り着くというのは残念ながらほぼ不可能で、複数のストリングを試す・比較する・分析することで初めて理想に近づいて行くことが出来ます。
ですのでこの記事の内容も複数回の張り替えを前提としていますので、その点はあらかじめご理解下さい。
自分に合ってるストリングは本来の実力が発揮しやすくなる
・打ち方を意識しなくてもラリーが出来る
・ショットの強弱を自然に行える
・よどみなくスイングが出来る
・頑張らなくてもある程度球威が出る
・弾道や着弾点のバラつきが抑えられる
・相手やショットに意識を向けやすくなる
・疲れにくくなる etc…
自分に合ってるストリングと出会えた時は、スイングの仕方や細かい調整に気を向けなくても自然でスムーズにボールを打てるように感じられます。
その結果、試合におけるショットのクオリティだけでなく、状況判断を含めたパフォーマンスも向上するというのが最適なストリングがもたらしてくれるメリットだと考えています。
今回の記事を通して最適なストリングを見つけてもらい、あなたの最高のパフォーマンスを引き出していきましょう!
ストリングの分類(ロードマップ)一覧表
横軸はタイプごとに4つの分類、縦軸はそのバリエーションとして3つレベル、合計12種類のカテゴリーを設けました。
横軸はそれぞれの特性やフィーリングごとに分類しており、縦軸はレベルが上がるほど打ち応えが増してフィジカルの強い人向けとなっていきます。
表の見方・考え方はこちら
この一覧表の見方、考え方をザックリ解説すると以下の図の通り。
一般男性プレイヤーであればバランスの良いB2(もしくはB1)のストリングを試してみて、より球威を追求したければS2やS1タイプへ移行、もっと柔らかい打球感に変化させたければH2やH1へと移行して最適解を探していくという流れになります。
ナイロン(N)タイプもラインナップに入れていますが、このブログの読者層を考えるとそこまで細分化する必要はないと判断し1カテゴリーのみとなっています。
この記事では残りのバランス、スピード、ホールドタイプを重点的に解説しています。
具体的な製品分類はこちら!
※横に広い表なのでスマホで見てる人は横向きでご覧ください!
一覧表の見方と使い方
① B2 or B1から始める ※もしくは今使っているカテゴリーを把握する |
② 実際に使って使用感を確かめる |
③ 不満点や変えたい所をピックアップ |
④ 条件に合うカテゴリーを探す |
⑤ 張り替えをする |
⑥ ②~⑤を繰り返して 最適な範囲を探す |
今回の表を使って最適なストリングに出会う為には、上記のようにある程度サイクルを回す必要があります。
分類表を使うことで現在地点と目標地点がハッキリ分かり、効率的にストリングを選ぶことが出来ます。
また今回の分類表を使えば、同じようなストリングばかりを試してしまって”沼る”リスクを最小限に抑えることが出来ます。
では実際に具体的な例を挙げて、最適なストリングを見つけるまでのプロセスを解説したいと思います。
具体例①EZONE98Lの場合
①ポリツアープロ1.25mm(B1)を張り上げ。
基準を作りセッティングの方向性を探るため、B1タイプからクセが少ないPTプロを選択。反発力やスピン性能に大きな不満はなかったものの、意外とスピードが出ない感じが強いのが不満点。
↓
改善したいポイント:スピードのある球を打ちやすくしたい
↓
②ポリツアーファイア1.25mm(S1)を張り上げ。
極端な変化は感じなかったものの、スッキリとした飛び感はプラスされた印象。
ただし相手の強いボールに対して弾かれる感覚が強くなってしまった
↓
改善したいポイント:スピード感の増加と強打に負けないしっかり感
↓
③ポリツアーストライク1.25mm(S2)を張り上げ。
打ち応えが増し、振り切った時のスピードはアップした。
相手の強打でもミスしにくくなり、ラリーでの安心感はアップ。
若干しんどくなった感じもあるが、大きな不満ではない。
↓
改善したいポイント:もう少しだけアシストがあると嬉しい
↓
④ファントムタッチ1.24mm(H2)を張り上げ
別の可能性を探るため、あえてS2と逆のH2から選択。
打球感は柔らかくなりホールド感はより感じられるようになった。
しかし弾道のバラつきが大きく、ショットのまとまりが悪くなった。
またPTストライクの時のようなスピードが出なくなった。
↓
※ここでホールドタイプは選外と判断し、PTストライク1.25mmが最適解と判断。
⑤ポリツアーストライク1.25(S2)を張り上げる。
ここからラケットのカスタムやテンションの変更、ゲージの変更など、最終的な微調整を行っていくという流れになりました。
合ってるかどうかはどう判断するか?
ストリングがあっているかどうか?というのを判断するのは結構難しく、細かく解説しようとするとそれだけで長編記事が1本出来てしまうほど。
各プレイヤーが求めるもの次第ではありますが、以下に挙げる3つのポイントに注意しながらテストするのがオススメ。
① 強弱の調整が自然に出来るか?
② 打ち方をあまり気にせず打てているか?
③ 受けた相手がショットをほめてくれるか?
相手がショットを嫌がってくれているか?
ストリングのパワーやセッティングが上手くいっていると、ショットの強弱が自然に調整しやすくなります。
(↔合ってないものだと凄い飛んだり凄く飛ばなかったり極端になりがち)
最適なストリングでは打ち方をあまり気にせずプレーすることが出来ます。
(↔合ってないものは振り方や当て方などに意識を割かないといけない)
セッティングが上手く決まると打ち合っている相手がショットをほめてくれたり、打ちにくく感じたり嫌がったりする確率が増えます。
(↔簡単に返球される場合はショットが伸びてない)
各カテゴリーの特徴はこれ!
バランスタイプ(B):オールラウンドに扱いやすい
- B1:軽やかで反発力がある
- B2:最もバランスに優れる
- B3:バランスと打ち応え
スピードタイプ(S):パワーロスしにくくスッキリ飛ぶ
- S1:最も軽やかに球を飛ぶ
- S2:効率的に速い球が打てる
- S3:硬めの打球感と打ち応え
ホールドタイプ(H):食いつきがよく乗っかる感じが強い
- H1:柔らかく楽に飛ばせる
- H2:しっかり食いつく打感
- H3:最も重みを感じる打球感
ナイロンタイプ(N):快適で楽に飛ばせる
- N1:シャキッと飛ばせるモノ
- N2:万能に使えるマルチ
- N3:鈍く重めのフィーリング
バランスタイプ(B)
○基準づくりに最適
○クセが少なく扱いやすい
○オールラウンドに使える
○どのラケットにも合わせやすい
バランスタイプの特徴は名前の通り性能のバランスが良く幅広いプレイヤー/スタイルに対応できるという点。
ストリング選びの最初のステップである基準を作るという点では最適なカテゴリーであり、まずはこのカテゴリーからストリングを選ぶのがオススメ。
バランスタイプ / Lv.1 (B1)
【主な製品】
レッドコード1.25(テクニファイバー)
TOUR XT18(プリンス)
ハイペリオン1.24(シグナムプロ) など
反発力があって軽やかにボールが飛んでいく感触が味わえるのがB1タイプの特徴。
女性プレイヤーや比較的アンダーパワーなラケットを使う時にはここから試してみるのをオススメします。
バランスタイプ / Lv.2 (B2)
【主な製品】
PTプロ1.25(ヨネックス)
G-TOUR3 1.23(ゴーセン)
スコーピオン1.22(ヴァイスカノン)
メビウススピード1.25(ウィニングショット) など
今回の分類表のど真ん中に位置するのがこのB2タイプで、とりあえず一般男性プレイヤーであればここから始めるのがオススメ。
性能的には尖った所はなくバランス良し、ある程度の打ち応えもありつつ、オールラウンドに使えるタイプです。
バランスタイプ / Lv.3 (B3)
【主な製品】
4G 1.25(ルキシロン)
プロフォーカス1.25(トアルソン)
エクスプロッシブ・ツアー1.25(ダンロップ) など
B3は性能的なバランスは良いもののアシストは少なく、しっかり振り抜けるフィジカルを持ったプレイヤー向けの味付け。
対象となる層はあまり多くはないですが、ストリングには無駄なことはしてほしくないという人にはフィットするはずです。
スピードタイプ (S)
○球速を出しやすい
○比較的カチッとした打球感
○パワーロスしにくい
○スッキリとした球の飛び
スピードタイプの特徴は球威のあるボールを打ち込みやすいという点。
ハリがありインパクトでパワーロスしにくく、速いボールを直線的に打ち込むことでバランスタイプ以上の球威を引き出しやすくなっています。
硬めの打球感のものも多く、インパクトをハッキリと感じ取りたい人にもおすすめしやすいカテゴリー。
スピードタイプ / Lv.1 (S1)
【主な製品】
ポリツアーファイア1.25(ヨネックス)
エクスプロッシブ・スピード1.25(ダンロップ)
ハリアーレスポンス1.25(プリンス) など
S1タイプはとにかくスッキリとした球離れ・球の飛びを感じられるのが特徴。
B1タイプよりもレスポンスが良く軽快さがあり、スピードタイプの中では硬さやつらさも感じにくくなっています。
手応えは軽いので、楽にボールを飛ばしたい人にもおすすめ。
スピードタイプ / Lv.2 (S2)
【主な製品】
ポリツアーストライク1.25(ヨネックス)
アルパワー1.25(ルキシロン)
レーザーコード1.25(テクニファイバー) など
S2タイプはカッチリ感+打ち応えが程よくプラスされていて、しっかり振り抜いてしっかり球威出したいという時にフィットするストリングです。
いわゆるドライブ系という感じのショットとも相性が良く、攻撃的なプレーはもちろん、強度の高いラリーでも弾かれにくいしっかり感も持っています。
スピードタイプ / Lv.3 (S3)
【主な製品】
G-TOUR1 1.25(ゴーセン)
ファントムプロ1.25(プリンス)
ファイアーストーム1.25(シグナムプロ)
アドレナリン1.25(ルキシロン)
パンテーラ1.25(ポリファイバー)
ツアープレイヤー1.25(ポリファイバー) など
最もカッチリとした感触があり、硬めの打球感で強い打ち応えがあるS3タイプ。
硬さ由来のパワーロスしにくさが大きな特徴で、ドライブやフラットで相手が手も足も出ないような高速ショットを打ち込みたい人には最高のストリングです。
ただしスイングスピードが相当に速い人向けで、一般平均レベルでは球威を出しにくい上に打球感が硬くて辛いという状態になってしまう可能性もあるため、S3が最適と感じられる人の割合はかなり少ないと思います。
※男子プロなどスイングが速い人だとS3は逆にホールド感が強い!っていう感想になることもあるそうなのですが、あくまでも一般プレイヤー向けの記事なのであしからず。
ホールドタイプ (H)
○柔らかく食いつきのある打球感
○ボールが乗っかる感じが強い
○接触時間が長く感じる
○打ち応えが出やすい
ホールドタイプはボールの食いつき、乗っかる感触が強いのが特徴。
スピードタイプがカチッとしてパワーロスが少ないのとは反対で、ホールドタイプは柔らかい打球感でマイルドだけどパワーロスする割合は少し多めとなっています。
硬めでパワフルなラケットなどと組み合わせると落ち着きが出しやすく、バランスタイプでショットが制御しにくいと感じた時に試したいカテゴリーになっています。
ホールドタイプ / Lv.1 (H1)
【主な製品】
ブラックヴェノム1.25(ポリファイバー)
TCS1.25(ポリファイバー)
ポラリス1.25(シグナムプロ)
アウトブレイク1.24(シグナムプロ) など
十分な柔らかさを出しつつもある程度ボールを楽に飛ばせるアシスト感を実現しているのがH1タイプのストリング。
B1タイプと比べるとモッチリ・しっとりした打球感になっているため、筋力はあまりなくゆったりとスイングしてボールを飛ばすようなタイプのプレイヤーと相性が良いです。
素材が柔らかいものが多く、耐久性を犠牲にして優しさを強調したストリングとも言えますね。
ホールドタイプ / Lv.2 (H2)
【主な製品】
ファントムタッチ1.24(プリンス)
ホークタッチ1.25(ヘッド)
レーザーソフト1.25(テクニファイバー)
トリトン1.24(シグナムプロ)
ポリジナモス1.25(ウィニングショット) など
柔らかさはある程度残しつつもH1よりも打ち応えがアップしているのがH2タイプのストリング。
B2タイプに近い性能ではあるものの若干しっとりしたフィーリングで、食いつきにより弾道を上下させるような調整がやりすいのも特徴と言えるでしょう。
B2の性能は好きだけどもっと柔らかい打感が好き、っていう人もここを選ぶとフィットしやすいはず。
ホールドタイプ / Lv.3 (H3)
【主な製品】
アイスコード1.25(テクニファイバー)
RPMパワー1.25(バボラ)
エナジー1.25(ポリスター)
エレメント1.25(ルキシロン)
HDアスタポリ1.25(トアルソン) など
最もボールとの接触時間が長く感じられやすいのがこのH3タイプ最大の特徴。
弾いて飛ばす感じとは真逆で、しっかり食いつかせてスイングの強さでボールを飛ばす感じになります。
黄金スペックなど比較的パワーのあるラケット+筋力のある男性プレイヤーの組み合わせの時に、落ち着きや安心感をプラスしやすいストリングが多いですね。
打球感は柔らかめですが手応えも重めなので、”打ってる感”がある割にはショットに伸びがないという事態も起こりやすいので要注意。
ナイロンタイプ(N)
○ナイロン特有の軽やかな打感
○楽にボールを飛ばせる
○衝撃が少なく快適性が高い
ナイロンタイプは軽やかな打球感で楽にボールを飛ばせるのが大きな特徴。
他のカテゴリーはポリエステル系素材が主体となっているため、移行する際のギャップは大きめになっているのは要注意ですね。
快適性を追求する人やアシスト感を求める人向けで、女性プレイヤーをメインに、ローパワー気味のラケットを使う男性プレイヤーにもフィットする可能性はあります。
ナイロンタイプ / Lv.1 (N1)
【主な製品】
ゴールド1.25(トアルソン)
ミクロスーパー1.25(ゴーセン)
TNT2 1.25(トアルソン)
サニーコア1.25(スノワート)
マルチフィール1.25 など
N1タイプは弾きが強くしっかりボールを飛ばせるモノフィラメントのナイロンストリングがメイン。
球離れは速く、ナイロンの中では比較的シャープでハッキリとした打球感が特徴。
ナイロンタイプ / Lv.2 (N2)
【主な製品】
バイオロジックXX128(トアルソン)
アディクション1.25 (バボラ)
IC ALL 1.25 (ダンロップ)
IC SPEED 1.25 (ダンロップ)
IC TOUCH 1.25 (ダンロップ)
XR3 (テクニファイバー)
エンブレムタッチSF
エアロンスーパー
ベロシティマルチ
テックガット
ゴールドリアクト など
N2タイプは軽やかな飛びは残しつつ若干の食いつきをプラス、オールラウンドに使いやすいマルチフィラメントタイプがメインとなっています。
ナイロンタイプを使い始めるなら間違いなくこのN2から始めるのがオススメ。
ナイロンタイプ / Lv.3 (N3)
【主な製品】
ブリオ1.30(バボラ)
AK PRO 1.31(ゴーセン)
RPMソフト(バボラ)
AKプロCX 1.30(ゴーセン)
インパルス1.32(ダイアデム) など
N3タイプは打球感が鈍くて打ち応えがあり、多少雑なスイングをしてもショットが暴れにくく安定感を出しやすいストリングです。
「ポリはキツイけど、ナイロンだと神経質すぎて使いにくい・・・」と悩んでいる人には試してもらいたいカテゴリー。
補足:この分類表には○○がありません
ストリングに詳しい人なら、この分類表にちょっと違和感を覚えた人がいるかもしれません。
実は今回の分類表には「多角形ストリング」が入っていません。
すべて断面形状が丸いもので構成されています。
売れ筋であるPTレブやハイパーG、RPMブラストやEXバイトなども入れていません。
多角形を入れなかったのには大きく3つの理由があります。
【多角形を除外している理由】
① 選択肢を広げすぎるのはNG
② 打球角度で飛距離だけ出やすい
③ 再現性・互換性が低いから
最初にも述べた通りストリング選びが難しい理由のひとつは選択肢が非常に多いという点であり、多角形まで含めてしまうとストリング選び・選び分けが複雑になり過ぎるというのは避けたかったので除外しました。
2つ目の理由なんですが、多角形を入れる人の多くはボールの引っ掛かりを強くして弾道を上げやすくするという狙いがあると思います・・・が、丸形で十分な飛距離が出ない/弾道が挙げられないというのはそもそも適切な道具のパワーが得られていないという状態なんですよね。
そこで多角形を入れて飛距離を出しやすくしたとしても伸びるスピンボールにはなりにくいので、まずは丸形で適切な飛びを得られるセッティングを見つけるのを推奨しています。
そして3つ目の理由ですが多角形は3~8角形と色んな種類があり、しかも形状ごとに特性も違いがあるあるため、体系的に分類するのがめちゃくちゃ難しくなっています。
多角形ポリを試してみて改善点が見つかったとしても、断面形状が違ってしまうとまた試し直しになってしまう可能性が高くなります。
長々と書いてきましたが、ストリング選びで悩んでいる人は多角形ポリを選択肢から外してしまった方が意外と上手く行くと思いますよ!っていうお話でした。
ナチュラルガットも・・・
今回の記事にはナチュラルガットも含まれていません。
復元力の強さは他素材の追随を許さない大きな魅力であるものの、単価の高さを考えると何回か張り替えをしながら最適解を探すのとは相性が良くないというのも事実。
カテゴリーも新規追加する以外に分類する方法がないので、分かりにくくなるのを避けるためにも選択肢から外すという判断をしました。
最適なセッティングを単張りで見つけてから横糸をナチュラルにしてみる・・・という流れが1番確実だと思います。
ナチュラルガットの魅力や欠点についてはこちらの記事にまとめています。
まとめ:最適なストリングと出会うまでの道のり
・最適なストリングを見つける道のりを解説
・分類表を活用して効率的に製品を選ぶ
・張り替え、比較を繰り返して最適化する
・B、S、H、Nの4つのカテゴリーに大別
・現在地と目的地をハッキリするのが大事
・多角形ポリは選択肢から外してOK
この記事を最後までお読み頂き本当にありがとうございます。
「ストリング 選び方」で検索すると素材ごとの特徴や構造など非常に初歩的な部分の解説で終わってしまう記事が多かったため、もっと踏み込んでそれぞれのプレイヤーが適切なストリングを見つけやすくなる記事を目指して書いてみました。
正直完成度はまだ30%くらいで、構成や分かりやすさ、読みやすさにまだまだ改善点があるので、今後定期的にブラッシュアップしていく予定です。